2017-10

2017・5・27(土)新日本フィルの生オケ・シネマ「街の灯」

      すみだトリフォニーホール  5時

 チャーリー・チャップリン没後40周年記念と題して、1931年公開のサイレント映画「街の灯」を、デジタル・リマスター版により、幅10メートル以上の大スクリーンで上映。その手前のいつものステージに新日本フィルが位置して、映画に合わせて86分間、演奏を繰り広げる。

 演奏される音楽は、主題曲として有名な「ラ・ヴィオレテラ」こそホセ・パディラの作品だが、その他はすべてチャップリンの作曲によるもの。それらをアーサー・ジョンストンが編曲し、スコア復元(2004年)と今回の指揮をティモシー・ブロックが担当する、という仕組だ。

 所謂笑わせ、かつ泣かせるというチャップリン独特の手法だが、やはりこれは噂にたがわぬ凄い映画である。底流を形づくるヒューマニズムは、まさに圧倒的だ。
 ラストシーンで━━眼の治療に成功して今は花店を経営しているかつての貧しい盲目の花売り娘(ヴァージニア・チェリル)を、彼女を秘かに援助した「落ちぶれた」主人公(チャップリン)が万感こめて見つめる表情の温かさ、哀しさ、複雑さ・・・・。サイレント映画時代のチャップリンがいかに並外れた天才的な監督であり俳優であったか、この感動的なシーン一つ観ただけでも解るというものだろう。

 エンド・マークが出て、消えた瞬間、オーケストラがまだ後奏を続けている間にも、早くも客席から怒涛のような拍手とブラヴォ―が巻き起こったのは、無理もないことであった。
 だが、ブロックと新日本フィルも、映像と完璧に合致した、素晴らしい演奏をしてくれていた。
 いい企画である。

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