2017-08

2017・4・20(木)新国立劇場 モーツァルト:「フィガロの結婚」

     新国立劇場オペラパレス  6時30分

 2003年10月(もうそんなに年月が経ったのかと慨嘆)、ノヴォラツスキー芸術監督就任第1作としてプレミエされた、アンドレアス・ホモキ演出によるプロダクション。例の「段ボール箱」が積まれた舞台というのが話題を呼んだ「フィガロの結婚」である。
 新国立劇場の定番の出しもので、再演もこれが4年ぶり6度目になる。

 今回は、コンスタンティン・トリンクス指揮の東京フィルと、アダム・パルカ(フィガロ)、中村恵理(スザンナ)、ピエトロ・スパニョーリ(アルマヴィーヴァ伯爵)、アガ・ミコライ(伯爵夫人)、ヤナ・クルコヴァ(ケルビーノ)、吉原圭子(バルバリーナ)、久保田真澄(バルトロ)、竹本節子(マルチェリーナ)、小山陽二郎(バジリオ)、晴雅彦(アントニオ)、糸賀修平(クルツィオ)、岩本麻里&小林昌代(2人の娘)という出演者。

 とりわけ、トリンクスの指揮には期待していたが、東京フィルをよく制御して好演。彼としては意外にレガートな音づくりで、休憩後の第3幕ではそのレガート度がさらに増して来てしまったようにも感じられたのだが・・・・。しかしモーツァルトのオーケストレーションの素晴らしさに酔わされたところも多かったので、私にとっては、これは良い演奏だった、と言える。
 なお、小埜寺美樹のチェンバロが表情豊かで素晴らしかった。

 歌手陣も概して好演と言っていいだろう。歌手同士のアンサンブルが合わなかったり、歌手とオケとが全然合わなかったりする個所もいくつかあったけれども━━スザンナとケルビーノの慌ただしい二重唱(第2幕)など、何が何だか解らないほどごちゃごちゃになっていた━━初日ということで、大目に見ましょう。

 演出は基本的に良く出来ているし、現在みても決して悪いものではないが、最初観た時の印象に比べると、やはり緊張感に乏しくなっているように感じられる。これは、再演演出監督の責任ではなかろうか。この方は、初日だから、という問題ではなさそうである。
 ただその中でも、みんなよく細かい演技をこなしていたのは事実だ。

 もう一つ、今回は、スザンナを歌う中村恵理に期待していた。プログラム巻末に乗っている上演記録配役表を見ると、彼女は2003、2005年にバルバリーナ、2007年にスザンナを歌っている。私は2003年上演の後、しばらくこのプロダクションを観なかったので、それを知らなかった。まだ彼女のブレイク前、ミュンヘンへ行く前の時期だったか? いま、成長し、巧味を増した彼女を観、聴くのは、愉しいことである。

 休憩1回を含み、9時55分終演。

コメント

『フィガロの結婚

こんにちは、
私もオペラ『フィガロの結婚』を鑑賞してきましたので、ブログを興味深く読ませていただきました。主要歌手は歌唱はすはらしく、フィガロはハンサムで憂いさえ感じさせる容姿でコミカルに演じ、伯爵夫人役は優雅さと人間味と品の良さをかんじました。アルマヴィーヴァ伯爵は浮気者だが、憎めない可愛いい男の魅力を感じスザンナは、キュートで気が強く賢い女性という印象で存在感を感じした。
小姓ケルビーノは奔放なのにキュートでしたが、アリアも美声で聞かせてくれました。ウルフ・シルマーの指揮による東京フィルが、モーツアルトの疾走感と軽快さ、明るさで、舞台上の物語をぐいぐいと引っ張っていたように幹事じ、満足できるぶたいでした。

私は『フィガロの結婚』を、ホモキの段ボール箱を使った演出と、オーソドックスな演出とで見比べてみました。さして、最近多くなった原作と時代設定の違う現代演出など奇抜な演出とオーソドックスな演出の長所と短所などを考察してみました。読んでいただけると嬉しいです。内容に対してご意見・ご感想などコメントをいただけると感謝いたします。。






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