2017-09

2016・12・1(木)アルベルト・ゼッダ米寿記念コンサート

      BUNKAMURAオーチャードホール  7時

 イタリアの名指揮者アルベルト・ゼッダの88歳を記念して、彼がしばしば客演している藤原歌劇団(日本オペラ振興会)が祝いの演奏会を開催。彼の指揮で、ロッシーニのカンタータ「テーティとペレーオの結婚」と、「スターバト・マーテル」が演奏された。

 前者では佐藤美枝子、中井亮一、光岡暁恵、鳥木弥生、角田和弘が、後者では砂川涼子、向野由美子、村上敏明、伊藤貴之がソロを歌った。合唱と管弦楽は、藤原歌劇団合唱部と東京フィルハーモニー交響楽団。

 人間味あふれる温かい情感に富んだ指揮で、日本でも圧倒的な人気を得ている名匠アルベルト・ゼッダ。今夜もこの2曲で、ロッシーニの作品の良さをホールいっぱいにあふれさせた。米寿の高齢でありながら、彼が演奏者から引き出す音楽は、素晴らしく生き生きしていて、若々しい。
 2曲とも指揮台上に立ったままで、エネルギッシュに指揮、袖との往復の歩き方も速い。

 カーテンコールの締め括りには、折江忠道・藤原歌劇団総監督のリードで、マエストロに黄金色の帽子とちゃんちゃんこ?を着させ、全員でイタリア語の「ハッピー・バースデイ」を歌うという趣向もあった。心温まる演奏会である。

コメント

アルベルト・ゼッダ スペシャルコンサート~米寿を記念して~(2016年12月1日)

オペラのスペシャルコンサートというと、オペラアリア集などになるところではないかと思うが、今回は、ロッシーニのカンタータ「テーティとペレーオの結婚」と宗教曲「スターバト・マーテル」が演奏された。個人的にはアリア集よりは大曲が演奏される方が好みに合っている。

前者は中井亮一・光岡暁恵が期待通りの熱演。佐藤美枝子、鳥木弥生も安定していた。角田和弘という歌手は初めて知ったが、こちらもなかなか良かった。
後半は砂川涼子・向野由美子が良かった。

全体として「ゼッダの誕生日をお祝いする」「指導してもらったゼッダに恩返しする」という雰囲気があふれていて楽しくほほえましいコンサート。歌手はずいぶんリハーサルを重ねたのではないかと思うような丁寧な心のこもった歌唱であった。

終演後は、当日は舞台に立たない他の藤原歌劇団団員もそろってマエストロ・ゼッダの誕生日を祝う歌を歌ってお開き。上演時間は2時間半という予定であったが、実際はかなりの長時間になった。

カンタータの方は初演から200周年目の演奏。プログラムによれば、「テーティとペレーオの結婚」は「セビリャの理髪師」初演の2か月後に初演されているのだが、ちょうど200年前の1816年の作品であるとのこと。また、たまたま同時期には新国立劇場で「セビリャの理髪師」が上演されているということもあり、興味深い鑑賞経験となった。実際、わたし自身は2日後の12月3日の「セビリャの理髪師」を鑑賞。アルマビーヴァ伯爵のアリア「もう逆らうのをやめろ」は「テーティ~」のソプラノ用に流用されているなどの情報を実体験できた。

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