2017-05

2016・11・2(水)アンドレア・バッケッティ ピアノ・リサイタル

      浜離宮朝日ホール  7時

 イタリアの痩躯ピアニスト、アンドレア・バッケッティが2年ぶりに来日。前回(2914年7月14日)のバッハとモーツァルトの演奏が一風変わっていて興味深かったので、また聴きに行く。

 今回の選曲も演奏もユニークである。
 プログラムの第1部がバッハで、「イギリス組曲第5番」「フランス組曲第5番」「イギリス組曲第2番」「フランス組曲第2番」「フランス組曲第1番」「イタリア協奏曲」を切れ目なしに弾くのだが、これ全部を何と、ちょうど1時間で弾いてしまう。たとえばグスタフ・レオンハルトなら合計1時間45分ほどかけて演奏するはずのこの6曲を、である。

 ダイジェストで演奏したわけではない。テンポも速めだが、リピートの扱いや「間」の採り方などに、普通(?)の人とは大きな違いがあるのだ。何せ前回は「ゴルドベルク変奏曲」を35分で弾いたバッケッティだから、今日もこのくらいはやるだろうと思っていた。ホールで出会った昔からの筋金入りのバッハ愛好者の知人は顔をしかめていたけれど、私はむしろ、この「解釈」に感心しきって(半ば呆気に取られて、と言った方がいいか)聴いていた次第である。

 そしてこのバッケッティ、第2部でのモーツァルトの「ロンド ニ長調K485」と「ソナタ変ロ長調K333」になると一転して、前回同様、たっぷりとしたテンポを自在に変化させつつ、濃厚な表情で起伏豊かに演奏してみせるのだった。
 ヘンなピアニストだが、何だか面白い。お客さんの入りがあまり多くなかったのは残念だ。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://concertdiary.blog118.fc2.com/tb.php/2563-0985236b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

Since
September 13, 2007

これまでの来訪者数

最近の記事

カテゴリー

全記事表示

全ての記事を表示する

RSSフィード

ブログ内検索

プロフィール

リンク

News   

雑誌 モーストリー・クラシック に連載中
「東条碩夫の音楽巡礼記」