2017-08

2016・10・24(月)レ・ヴァン・フランセ

     東京オペラシティ コンサートホール  7時

 親戚の葬式のため松本へ往復、もともと「のろい特急」で知られる「スーパーあずさ」が往復とも事故などでさらに遅れ、結局、列車内生活だけで計6時間を要した。それでも辛うじて6時には新宿に帰着できたので、予定通りオペラシティへ直行、「レ・ヴァン・フランセ」を聴きに行く。
 正直、疲労していたのだが、そこが「音楽の効用」というべきか、彼らの爽やかで胸のすくような勢いの演奏を聴いているうちに、疲れはどこかへ吹っ飛んでしまった。

 レ・ヴァン・フランセ━━メンバーはエマニュエル・パユ(フルート)、フランソワ・ルルー(オーボエ)、ポール・メイエ(クラリネット)、ラドヴァン・ヴラトコヴィチ(ホルン)、ジルベール・オダン(バソン)、エリック・ル・サージュ(ピアノ)。
 まさに「黄金の顔ぶれ」であろう。何人かは、先日の「ル・ポン」の公演に続いての出演だ。
 プログラムはエルサンの「復活祭の歌」、ベートーヴェンの「五重奏曲作品16」、マニャールの「五重奏曲作品8」、プーランクの「六重奏曲」。

 「ル・ポン」の時と同様、何しろ演奏者たちの巧いのなんの。ベートーヴェンの作品以外はフランスものだが、管楽器奏者たちがそれぞれ大きな音で自由奔放、勝手気ままに自己を主張しながら吹きまくっているように見えながら、それが実に見事なアンサンブルを形成し、闊達な音楽として躍動しているという、絶妙な演奏がこれなのである。しかも、エリック・ル・サージュのピアノの何と清澄な美しさか。

 ドイツの作品であるベートーヴェンにしても、これだけのびやかで開放的で、かつカンタービレに充ち溢れたアプローチの演奏は、滅多に聴けるものではなかろう。それらの演奏に感じられる洗練された粋な佇まいもまた、傑出したものであった。

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