2020-05

2016・10・17(月)「ル・ポン国際音楽祭赤穂・姫路」東京公演

       サントリーホール  7時

 樫本大進が音楽監督を務める「ル・ポン国際音楽祭 赤穂・姫路」が今年は10周年。
 赤穂(赤穂市文化会館ハーモニーホール)で2回、姫路(姫路城二の丸他)で4回の公演を行なって、今夜が最終日の東京公演だ。もちろん、音楽祭の発祥の地である赤穂などでは、いくつかの関連アカデミーも行っている。

 今回の東京公演、サントリーホールも満席、第2部では皇后陛下御臨席という華やかなもので、演奏者たちも豪華な顔ぶれである。
 当初予定の何人かは入れ替わったものの、今日は樫本大進をはじめ、エマニュエル・パユ(フルート)、アンドレアス・オッテンザマー(クラリネット)、ポール・メイエ(同)、ラデク・バボラーク(ホルン)、ジルベール・オダン(ファゴット)、エリック・ル・サージュ(ピアノ)他・・・・。日本勢からは他に古部賢一(オーボエ)、堤剛(チェロ)らも参加していた。

 プログラムは、モーツァルトの「ディヴェルティメント K.439b」、ドヴォルジャークの「夜想曲作品40」、シェーンベルク~ウェーベルンの「室内交響曲第1番」、マルティヌーの「マドリガル・ソナタ」、ブラームスの「セレナード第1番」などだったが、こういう名手たちの手にかかると、どの作品もきらきらと輝き、闊達な生命力をあふれさせるようになる。
 特にシェーンベルクでの緊密度の高い演奏、マルティヌーでの洒落た明朗さなどは見事だった。

 ブラームスの「セレナード第1番」はもちろん室内楽編成(9人)編曲版だが、これだけみんな巧いと、オケ版に劣らず佳い曲に聞こえる━━ただ、フィナーレ(第6楽章)に来ると、流石にもう一つ、音圧的な盛り上がりも求めたくなるが・・・・。
 だがこの曲、室内楽編成になると、オケ版の重々しさから解放されて音色に清澄さが増し、「第2番」との共通性が強く浮かび上がって来るのだということを、今日の演奏から教えられた。それもこれも、彼らの演奏の巧さゆえである。
      ⇒モーストリー・クラシック新年号 公演Reviews

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