2017-09

2016・10・15(土)ユリア・フィッシャー・ヴァイオリン・リサイタル

      東京オペラシティ コンサートホール  2時

 彼女のリサイタルは久しぶりに聴くような気がする。ドヴォルジャークの「ソナチネ」に始まり、シューベルトの「ソナチネ第3番」、休憩を挟んで同「第1番」、最後にブラームスの「ソナタ第3番」という不思議なプログラムが今日の演奏会。

 音色の爽やかさは以前と同じだ。快い。
 そして、ソナチネを3曲並べたのが、リサイタルのプログラムとしてはユニークだ。もちろん彼女はそれらの中に、ソナタと変わらぬシリアスで複雑な性格があるのを見ぬいて、それを浮き彫りにする狙いがあったのだろう。

 事実、彼女の演奏を聴いていると、爽やかな表情の中にさえ、これらの作品の構築性に注意を向けさせるような語り口を感じてしまったのである。シューベルトの作品でのエンディングの和音の、なんとまあ強靭なことか。
 そうはいっても、そのあとでブラームスのソナタに移った時の、その音楽の変化が衝撃的で面白かったことも、また事実なのだった。
 協演のピアノは、マルティン・ヘルムヒェン。

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