2017-10

2016・9・14(水)「マハゴニー市の興亡」

    KAAT神奈川芸術劇場〈ホール〉 7時

 ベルトルト・ブレヒトとクルト・ヴァイルの有名なオペラだが、今回は歌入りドラマとしての再構成版。
 同劇場芸術監督・白井晃の訳詞・上演台本・演出に、スガダイローの音楽監督とピアノ(編曲も?)、山本耕史、中尾ミエ、上条恒彦、古谷一行、マルシアほかの出演━━という魅力的な顔ぶれによる上演(9月6日~22日)なので、当初予定していたハーゲン・クァルテットの演奏会をもったいなくも棒に振り、横浜まで出かける。

 舞台は大きく手前まで拡げられ、上手と下手の両側には「マハゴニー市民」と称される少なからぬ数の観客が配置される。こういう、緞帳などない演劇の舞台の、何が起こるかと待つ期待感のあふれる劇場の雰囲気が、私はワクワクするほど好きなのだが━━。

 いざ始まってみると、どうも出演者たちのセリフと演技のノリが今一つ。何というか、自然な感興の流れに不足し、台詞回しにしても演技にしてもわざとらしい「つくりもの」のような感じが抜けきれないのである。
 それに加えて閉口したのは、音響の悪さであった。中には本職の歌手(だった人?)もいるにもかかわらず、歌を所謂「咽喉声」で絶叫し、それがひずみのある音のPAで増大される音響の趣味の悪さ。これは、とても耐えきれるものではない。この劇場で観た芝居の中では、何年か前の「スウィニー・トッド」に匹敵する音の酷さとうるささであった。

 それさえなければ、たとえ芝居の出来にあまり満足が行かなくても、終りまでちゃんと楽しませてもらえたであろう。次の機会には、ルフトハンザ機内で貰った耳栓を携えて行き、か弱い耳を守ることにしよう。

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