2017-05

2016・8・14(日)ザルツブルク音楽祭(3)
アイヴォー・ボルトン指揮ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団

       モーツァルテウム大ホール  11時

 「モーツァルト・マチネー」の一つ。
 このおなじみシリーズでは、モーツァルト以外の作品もプログラムに組まれることがあるけれども、今日は純正モーツァルト・プロである。「交響曲第28番」、「木管のための協奏交響曲旧K.297b」、「交響曲第32番」「交響曲第36番《リンツ》」という、かなり濃い選曲が為されていた。

 典雅な内装のホールでモーツァルトを満喫するのは、それ自体がもう至福のひとときだ。ホールの座席の椅子が木製で硬いことと、会場内の換気が悪くて何となく暑いことさえ意識しなければ、あとはモーツァルト三昧の世界。

 「協奏交響曲」第3楽章では、ソリスト4人がアイ・コンタクトを交わし、ニコニコ笑いながら、時には踊るような身振りをしながら吹いて行く。ボルトンも楽しげに指揮。こういう雰囲気がオケに伝わらぬはずはない。この第3楽章を、こんなにもノリのいい演奏で聴いたのは、ナマでは初めてである。

 ボルトンは、休憩後の2つのシンフォニーでは、いかにも彼らしいパンチの利いたリズム感で、ダイナミックに畳みかけた。
 特に「リンツ」が、熱気があって生き生きしていて、モーツァルトの円熟ぶりを浮き彫りにする演奏だった。ただし、反復指定のある個所はすべてリピートするから、演奏時間も優に30分を超す。
 第4楽章のコーダではどんな指揮者もオケを煽り立て、力感を強調して結ぶもので、それを展開部からもう一度繰り返すというのは、私はどうもあまり好きになれぬ。だがそこはさすがボルトン、2度目の演奏では、最初の演奏の時よりもさらに猛烈に煽り、轟然と盛り上げて行った。これで聴衆は沸き返る。

 1時10分終演。外は快晴で、目も眩むばかりの日差し。だが湿気が少ないので、ネクタイとジャケットをつけていても暑さは感じない。本当に爽やかなザルツブルクである。

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