2017-07

2016・6・15(水)大野和士指揮 東京都交響楽団

     東京芸術劇場コンサートホール  2時

 平日の午後にマチネーで定期をやる、という珍しい試み。
 都響は今シーズンから東京芸術劇場での「定期演奏会C」を創設、これをすべてマチネー公演としたが、8回シリーズのうち3回は平日に開催する。聴衆の生活動態が多様化したのに適応させるという試みだ。

 確かに日本では━━帰宅が夜の10時や11時になるのでは、苦しい人も少なくないはずである。
 こうした状況の中で、西宮の兵庫県立芸術文化センターの「佐渡オペラ」は、以前から公演をすべて平日あるいは休日のマチネーにしているし、近年では新国立劇場も平日午後の上演を組むようになり、いずれもそれなりの観客動員を果たしている、という流れも生まれている当節である。

 この都響の「定期演奏会C」も、聞くところによると出足は快調で、会員も1100を越しているとか。
 事実、今日もほぼ満席に近い光景であった。年輩の客がもちろん多いけれども、何かいつもの定期よりも女性客が多いような・・・・それも解るような気がする。

 さて、今日の定期は、音楽監督・大野和士の指揮で、モーツァルトの「後宮よりの逃走」序曲、サン=サーンスの「ピアノ協奏曲第5番《エジプト風》」、リムスキー=コルサコフの「シェエラザード」というプログラム。題して「アラブの香り」とのこと。
 アンコールがなかったのは、これが定期だったからかもしれないが、まあ、なくてもいい。

 協奏曲のソリストには小山実稚恵が登場するという豪華な布陣で、あまりナマで聴ける機会のないこのコンチェルトをしっかりと弾いてくれたのはうれしかった。
 「シェエラザード」は、大野と都響の華麗なる豪演が見事。同じフシを何度も何度も楽器編成を変えて繰り返すだけのこの曲━━といってはミもフタもないが、とにかくそれを華やかに演奏してくれた。コンサートマスターの矢部達哉をはじめ、各パートのソロも冴えていた。

 午後のコンサートだからといって手を抜かなかったのは大歓迎、これからもこの調子でお願いしたいもの。ただし客の中に、フライング・ブラボーをやる目立ちたがり屋の男女があちこちにいるというのが、都響としては夜の定期と異なるところだろう。

コメント

こんにちは。フライング、いけませぬ。

フラブラ考

おじゃましまーす。フラブラは「目立ちたがり屋」なのでしょうか。同行者や友人から、目立ったと賞賛されるのかしら。客席では、誰がフラブラしたか、目立つはずもなく。
ひと昔前は、「俺様はこの曲の終わりを知ってるぞ」という自己顕示欲のあらわれと理解されていました。
去年のことですが、隣の席の見知らぬ老人が、フラブラするびっくり体験を2回、しました。そのときの感想ですが、(1)感極まって、曲が終わるのも待てず、叫んでしまった、(2)耳が遠くて、曲の残響が聞こえず、もう全部終わったと思ってしまった。こんなあたりが、真相なのではないかと感じました。

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