2017-11

2016・6・4(土)フィルハルモニア多摩第13回定期演奏会

      狛江エコルマホール  3時

 小田急線の狛江駅前にある狛江エコルマホールは、客席数725席。
 このホールで、2004年創設、「多摩地域の皆様のためのプロフェッショナル・オーケストラ」と名乗る「フィルハルモニア多摩」の演奏を、音楽監督・今村能の指揮で初めて聴く。

 今日は「モーツァルトをあなたに」と題して、「ホルン協奏曲第3番」(ソロはダリウシュ・ミクルスキ)、「ピアノ協奏曲第24番」(ソロはマリア・ヤヴロウミ)、「交響曲第39番」というプログラムだ。弦は6-6-4-3-2の対向配置編成、管はスコア通りの数。

 ホールはほぼ満席に近い入りで、聴衆の間には「わがまちのオーケストラ」という雰囲気がいっぱいにあふれ、みんな文字通り心から楽しんでいる様子がありありと感じられる。オケの技術力のことや、細かいことなど、それがどうした、いいじゃないかこれで、という雰囲気だ。
 お客さんを見ると、多分ふだん小田急に乗って新宿や池袋までコンサートを聴きに行く習慣はないだろうな、と思われる人たちが多い。そういう人たちに、近くの町で定期的に地元のオーケストラが演奏を聴かせる。実に素適なことだ。まさに「多摩地域の皆様のための」オーケストラである。この空気が実に快い。

 オーケストラは、敢えていえば、弦、特に第1ヴァイオリンのセクションにもっと力と安定性が欲しいところ。それに全体に、少しおっかなびっくり、慎重に弾いているような演奏に聞こえた。もう少し思い切って闊達に躍動したら如何なものか、という印象も受けたが・・・・。

 以下は余談。聴衆のマナーが取り沙汰されている当節、今日は客席の中に、驚くべき剛の者の女性を見かけた。演奏中に、ガサゴソと、スーパーの袋を丸めて枕(!)を作り、それを頭のうしろに当て、のけぞって寝る、ということをやり始めたのである(奇抜なアイディアだ)。しかもその「枕」の位置をのべつ「調整」するのだから、そのたびにガサガサ凄い音がする。
 「39番」の演奏が始まる直前、今度は袋を二つ三つ出し、ガシャガシャとホール中に響きわたる音で枕を組み立て始めた。たまりかねて一人の女性が近寄り、かなり長く注意していた。当の女性はおとなしく「枕」を引っ込めたが、何と、そのままこそこそと出て行ってしまった。
 多分、彼女はもう二度とクラシックのコンサートには来ないだろう。多摩の大切な聴衆を一人失ったのは残念ではある。だが、いくら何でも、あの袋の枕はいけない━━。

コメント

コンサートホールのマナー

こんにちは。
コンサートホール内のマナーを知らないような人はときどきいますね(東条さんのお書きになっているような例は非常にユニークで、迷惑大賞を差し上げたい、そういうのがあれば)。そしてそれを注意する人がいるわけですが、大抵の場合、ユーモアに欠け、自分が正義になってしまっているように見えます。気持ちは分かりますが、ちょっと見苦しいな、と思う場合もあります。マナーを熟知しているコンサートゴアなら、少し余裕があってもいいのではないかな。

レジ袋枕のご婦人は、
きっと、そんなコトではへこたれませんよ。
次回は、音の出ないホンモノの枕持参で、
やってきてくれるはず?!デス。

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演奏開始直前に最前列へやってくる爺さんは、健在ですかね。

フィラデルフィア管にも来ていましたが、この時はオケの登場前に着席してました。相変わらずお元気そうです。

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