2017-06

2016・5・14(土)高関健指揮東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

     東京オペラシティ コンサートホール  2時

 常任指揮者・高関健が、シベリウスの「交響曲第7番」と、マーラーの交響曲「大地の歌」を振る。コンサートマスターは戸澤哲夫、「大地の歌」での協演は小山由美と小原啓楼。

 シティ・フィルの演奏水準は、高関の下で、期待通りに整備されつつあるようだ。今日の演奏もすこぶる聴き応えがあり、このオケが上昇線を辿っていることが感じられて、嬉しくなる。

 特に、シベリウスの「7番」での重厚で陰翳の濃い、スケールの大きな演奏は見事というべきだろう。音響的な充実感とともに、音楽そのものに力が感じられる。手っ取り早く言えば、こちらの心にじっくりと入り込んで来る演奏なのである。
 敢えて言えば、最近聴いた世界最高ブランドの某外来オーケストラの演奏によるベートーヴェンよりも、こちら日本のオケが精魂込めて取り組んだシベリウスの音楽の方が、ずっと強くこちらの感情の襞に食い入って来るのではないか。

 「大地の歌」は、シティ・フィルとしては大編成の作品に挑んだわけだが、それでも高関の巧みな制御により、良いバランスで聴けたと思う。普通ならオケに消されて聞こえない第1楽章のテナー・ソロも比較的明確に聴き取れたのは、もちろん小原啓楼の力量もあるのだろうが、高関のオケの鳴らし方も巧いのだろう。

 だが概してやはり、叙情的な楽章の方に演奏の良さが出ていたのは事実だ。
 最終楽章「告別」は、所謂ロマン的な陶酔にのめり込む演奏ではないけれども、小山由美の滋味ある歌唱とともに、深みのある寂寥感は充分だった。
       別稿 音楽の友7月号 Concert Reviews

コメント

今ひとつ

音が硬い。広がりがない。アンサンブルも今ひとつ。マーラー最終楽章中ほど、オケの間奏付近から繰り返される同一フレーズがひどく単調に聞こえる。この難プログラム、トラを多く抱えるなかで、努力が払われているのは認めるが、一年前を上回ることはなかった。

シベリウスは良かったと思います
マーラーの第4楽章の後半は歌手とオアが全くかみ合わず、ちょっといただけない出来
5楽章のあとのインターバルで小山さんが高関さんに何事か話しかけ、高関さんが、いやいやそんなことありません、と言う様なことをおっしゃっていたので、たぶんここのことだと思います

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