2020-07

2016・4・28(木)カール=ハインツ・シュッツ フルート・リサイタル

    フィリアホール(横浜市青葉区民センター) 7時

 ウィーンの名フルート奏者、カール=ハインツ・シュッツと、ピアノの長崎麻里香の協演。
 モーツァルトの「ソナタK301(293a)」、ゴーベールの「ソナタ第3番」、ブーレーズの「ソナチネ」、C・P・E・バッハの「無伴奏ソナタ イ短調」、プーランクの「ソナタ」、プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」組曲(自編)━━と、どれもシュッツの美音を余すところなく発揮する選曲だ。

 品のいい表情の裡に芯の通った堅固な構築を感じさせるシュッツの演奏、特にブーレーズの初期の作品「ソナチネ」が白眉で、それに次いで流麗なプーランクの「ソナタ」も魅力的であった。プロコフィエフの「ロメジュリ」の編曲には注目していたのだが、原曲のイメージは見え隠れする程度で、やはりこれがぎりぎりのところなのかな、という感。

 ブーレーズでは、終結直前にチャイム風のケータイ音を大きな音で延々と鳴らした「国賊」が出現、シュッツがまるでそれに負けじと鋭いフォルティシモで吹きまくって応戦したような趣もあって━━もちろん曲自体がそういうつくりでもあるのだが、ともあれ天国のブーレーズには申し訳ない仕儀と相成った。
 ピアノの長崎麻里香が豊かな音で好演。

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