2017-03

2016・4・27(水)レナード・スラットキン指揮NHK交響楽団

      サントリーホール  7時

 B定期。前半がバーンスタイン、後半がマーラー━━とは、なかなか意味深な組み合わせのプログラムである。

 バーンスタインの作品は、「キャンディード」序曲、「オン・ザ・タウン」から「3つのダンス・エピソード」、「ウェストサイド・ストーリー」からの「シンフォニック・ダンス」。マーラーは「交響曲第4番」。ソプラノ・ソロは安井陽子、コンサートマスターは伊藤亮太郎。

 バーンスタイン作品集では、N響もよく演奏してはいたが、やはり重い。それに、どう聴いても、いささかノリが悪い。
 もっとも、彼の作品をスウィング感豊かに躍動して演奏できるのは、アメリカのオーケストラ以外にはないだろう。それにアメリカのオケだって、完璧にそれを実現できたのはバーンスタイン自らが指揮したニューヨーク・フィルくらいなもの(録音で聴く限りは、だが)なのだから、致し方なかろう。

 今日は「ウェストサイド・ストーリー」で「マンボ!」の掛け声も出たが、やはりおとなしかった。
 思い出すのは十何年か前、小澤征爾がこのN響に客演し、これを指揮した際のこと。リハーサルでの「マンボ!」があまりに小声なので、彼は「皆さん、恥ずかしいですか?」と、楽員を説得にかかった。その結果、本番では、これがN響かとびっくりするほどの「マンボ!」の絶叫が炸裂して・・・・。
 その日は私がNHK-FMのN響定期生中継の解説を担当しており(民放局出身のこの私が畏れ多くも、である)一部始終を見ていたので、これは本当の話である。

 マーラーに入ると、N響も息を吹き返したような演奏になる。第1楽章前半こそ、やや乗らぬ雰囲気があったものの、1番ホルンが見事なソロを聴かせた個所(第110小節から)をきっかけとして、演奏は昂揚して行った。

 ただ、このB定期のサントリーホール(初日)のお客さんは、おとなしく、静かだ。N響の演奏が燃えない(もちろん例外はある)原因の一つは、一概には言えないけれど、この物静かな客層にもあるのかな、と━━。これはしかし、見当違い説か?

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