2017-09

2016・3・18(金)下野竜也指揮東京混声合唱団

    第一生命ホール  7時

 今年が創立60周年にあたる東京混声合唱団(音楽監督・山田和樹)の第239回定期演奏会。
 今日の指揮は客演の下野竜也で、イルデブランド・ピツェッティの「レクイエム」、三善晃の「トルスⅡ」、ブルックナーのモテット4曲(「うたえ、舌よ」「この場所は神によりつくられた」「エッサイの枝が」「王の御旗が翻る」)、松村禎三の「暁の讃歌」━━というプログラム。
 協演の器楽奏者は浅井道子(ピアノ)、大竹くみ(エレクトーン)、高橋明邦&加藤博文(打楽器)。

 ブルックナーでのハーモニーの美しさは圧巻で、さすが「東混」の面目躍如たるものがある。また萩原朔太郎の詩による三善晃の「トルスⅡ」も、透明な不気味さが巧みに表出されていた。いずれも下野竜也の「持って行き方の巧さ」を含めて素晴らしい演奏だった。
 冒頭のピツェッティは、テノールのパートの弱音にちょっと気になるところもあったけれども、珍しい作品を聴かせてもらったという充足感の方が大きい。「暁の讃歌」は、大変な曲で、声の負担も大きいだろうが、極めて野性的な、劇的な演奏がつくられていた。

 かように、演奏の面ではどれも聴き応えがあったが、今日は何やらエレクトーンの接続端子が不良だったとかで、本番中、修理にかなりの時間を費やした。間繋ぎとしてマエストロ下野が丁重にお詫びコメントを述べたついでに、彼独特のユーモアたっぷりの話を披露して客席を笑わせ、和ませたのはたいへん結構であった。とはいえ、そもそも、お詫びを客演指揮者に言わせるのは筋違いであろう。それは東混側がやるべきものである。

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