2017-07

2016・3・10(木)ローター・ツァグロゼク指揮読売日本交響楽団

     サントリーホール  7時

 久しぶりにツァグロゼクが来日。しかし読響初客演だったとは意外な感。
 彼がシュトゥットガルト州立劇場音楽総監督だった時代には、「神々の黄昏」とか「モーゼとアロン」とか「魔笛」とか、いろいろ聴いたことがあったので、懐かしい。今日はブラームスの「悲劇的序曲」と「交響曲第1番」の間にR・シュトラウスの「メタモルフォーゼン」を挟んでのプログラム。

 いかにもツァグロゼクらしい、速めのテンポの、リズム感の明快な、きりりと締まった演奏である。全く誇張のないストレートな構築だが、「第1交響曲」第4楽章序奏の「ピウ・アンダンテ」のホルンを、スコアの「sempre e passionate」の指定に従ってかなり激しく吹かせ、しかも2番ホルンをこれもスコアの指定どおりに大きく膨らませるといったように、曲の隅々まで神経を行き届かせた指揮だ。

 各声部を明晰に対比させ、ブラームスの網の目の如く入り組んだスコアを、鮮やかに解き放つ。これには、読響(コンサートマスターはダニエル・ゲーデ)の柔軟さも大いに寄与していただろう。第4楽章第1主題などで響かせる弦の張りつめた、爽やかな美しさも印象的だった。
 決して派手ではないが、手堅く密度の濃いツァグロゼクの指揮━━聴き終って充実感。

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