2008-09

6・29(日)若杉弘指揮 ドビュッシー:「ペレアスとメリザンド」

    新国立劇場中劇場

 夏風邪らしきものにやられてしまい、昨日の二期会「ナクソス島のアリアドネ」をはじめ、3日間を棒に振ってしまった。今日は何とか予定に従い、新国立劇場芸術監督・若杉弘が指揮と舞台構成(ミニ演出)を受け持った「ペレアスとメリザンド」を聴きに行く。

 今回の上演は「コンサート・オペラ」と称し、オーケストラはピットに入り、舞台上ではシンプルな装置を回転させて趣向を出し、歌手たちは普通の服装で、簡単な演技を交えつつ歌うという形式。字幕付フランス語上演だ。

 若杉はまた体調が芳しくないらしく、カーテンコールでも見るからに痛々しい雰囲気だったが、しかし音楽は実に毅然としており、東京フィルも常ならぬ頑張りを見せて、非常に引き締まって輪郭の明確な「ペレアス」を聴かせた。これだけ音楽が確固としていると、もはや妙な演出など不要とさえ思えるようになる。音楽がすべてを語っているというのに、視覚が必要であろうか? 

 ペレアスの近藤政伸、メリザンドの浜田理恵、ゴローの星野淳、アルケルの大塚博章、ジュヌヴィエーヴの寺谷千枝子が好演。
    音楽の友9月号(8月18日発売)演奏会評

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