2017-07

2016・1・27(水)トーマス・ダウスゴー指揮新日本フィル

    サントリーホール  7時15分

 モーツァルトの「ハフナー交響曲」と、マーラーの「第5交響曲」。

 昨年5月の都響客演、2012年3月および先週の新日本フィル客演━━ニールセンやシベリウスの作品を取り上げることが多かったダウスゴーだが、今回はモーツァルトとマーラーを聴かせてくれた。
 それらにおける演奏と同様、きりりと引き締まった音楽が痛快だ。獲物にとびかかるような精悍な身振りの指揮から生れる音楽は、すこぶる緊迫感にあふれている。

 いわゆる冷徹な演奏とは紙一重の堅固な端整さがあり、見事な集中力を示す。何一つとして余計な装飾はなく、厳しい構築性に富んでいて、モーツァルトもマーラーも、剛直、率直の極みである。
 だが、それらが全く無機的な演奏に感じられないのは、ダウスゴーの円熟の指揮と、今日の新日本フィル(コンサートマスターは西江辰郎)の鮮やかな順応性のゆえであろう。それに、こういう演奏は当節、むしろ新鮮に聞こえるのだ。

 とりわけマーラーでの木管群の躍動感は素晴らしかった。欲を言えば、第5楽章で、途中での追い込みと昂揚が目覚ましく利き過ぎてしまい、肝心の最後のダメ押しの昂揚に今一つ、それ以上の力感が伴わなかったという点か。このあたりは今のこのオケのエネルギーにちょっと物足りないところがあるせいだろうか? 
 とにかく、面白いモーツァルトとマーラーだった。

コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://concertdiary.blog118.fc2.com/tb.php/2355-85a61856
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

Since
September 13, 2007

これまでの来訪者数

最近の記事

カテゴリー

全記事表示

全ての記事を表示する

RSSフィード

ブログ内検索

プロフィール

リンク

News   

雑誌 モーストリー・クラシック に連載中
「東条碩夫の音楽巡礼記」