2017-10

2016・1・20(水)トゥガン・ソヒエフ指揮NHK交響楽団

     サントリーホール  7時

 これはB定期。グリンカの「ルスランとリュドミラ」序曲、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」(ソロはルーカス・ゲニューシャス)、チャイコフスキーの「白鳥の湖」抜粋という、ちょっと風変わりなプログラミングだった。コンサートマスターは篠崎史紀。

 ロシアものとなれば、ソヒエフも自由にいろいろ仕掛けるのではないかと期待していたのだが、「ルスラン」も「白鳥」も、華麗ではあったものの、すこぶるストレートでケレンのない演奏になっていた。
 客演のオケではあまり冒険はしない流儀かとも思われるが、しかし日記を調べてみると、気心知れたトゥールーズのオーケストラとの「シェエラザード」でも、4年前の演奏に比べると最近はあまり大暴れする演奏ではなくなり、良くも悪くも落ち着いたスタイルに変わって来ていることが判る。アンファン・テリブルが常識人になってしまうのでは面白くないが、まあ、見守ることにしよう。

 「白鳥の湖」の序奏を、目を閉じて聴いていたら、かつて何度か訪れ、そのたびに感動したあのロシアの澄み切った静かな光景が甦って来た。チャイコフスキーの弦は、美しく演奏されると、しばしばそういうものを思い出させるのだ。

 ゲスト・ソリストのゲニューシャスは、25歳。率直で澄んだ綺麗な音色で、瑞々しいラフマニノフを聴かせてくれる。ソロ・アンコールでの「マズルカ 作品63の2」も美しい演奏だった。
      →別稿 モーストリー・クラシック4月号 公演Reviews

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