2017-10

2016・1・14(木)「JAM TOWN」

     KAAT神奈川芸術劇場  2時

 KAAT神奈川芸術劇場プロデュースによる「NEW MUSICAL」と銘打った西寺郷太作曲(作詞・編曲・Drumsを兼ねる)と錦織一清演出の新作。
 2014年11月にトライアウト公演(試演)が行なわれているそうだが、正式上演としては今回が初ということらしい。

 もちろん私も、観るのはこれが初めてである。この方面には私は全くの素人だが、KAATの上演には以前の宮本亜門芸術監督時代から面白いものが結構たくさん並んでいるので、時々こうして観に行く。
 こういう演劇系の舞台は━━音楽は好みに合わなかったり、歌唱力には意に満たぬものがあったりしても━━とにかくテンポよく、流れよく、隙間なく芝居が構築されており、演技も自然で上手いので、日本人がやる泰西オペラの舞台のような不自然な演技でムズムズさせられることがないから、実に愉しいのである。

 この「JAM TOWN」も、そういう意味では、芝居に「隙間」がほとんどない。
 物語は、横浜港へ流れる川に繫留されているエンジンの壊れた船を改装したバーで繰り広げられる「人情話」のようなものだが、騒々しいところはあるけれども、どこにでもいるような人間像がひしめく舞台は、快適なテンポで進められる。

 マスターを演じる筧利夫は、以前「テイキング・サイド」(フルトヴェングラー裁判を扱ったドラマ)でも感心させられたが、存在感充分だ。
 東風万智子はここでも「暗い」役柄で━━私などは未だに昔の「真中瞳」時代の明るさが懐かしく思えてしまうのだが━━ただひとり異次元の世界に生きる「妻」を巧く表現していた(歌うとは知らなかった)。
 松浦雅の「女のコ」的な表現も、この上なく見事にはまっている。そして何より、水田航生、YOSHIE、Oguri、HASSE、エリアンナらをはじめとする若手たちの活気ある演技とダンスの巧さ。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://concertdiary.blog118.fc2.com/tb.php/2343-f78d4d63
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

Since
September 13, 2007

これまでの来訪者数

最近の記事

カテゴリー

全記事表示

全ての記事を表示する

RSSフィード

ブログ内検索

プロフィール

リンク

News   

雑誌 モーストリー・クラシック に連載中
「東条碩夫の音楽巡礼記」