2017-05

2015・11・30(月)サッシャ・ゲッツェル指揮神奈川フィル

     ミューザ川崎シンフォニーホール  7時

 神奈川フィルをミューザ川崎シンフォニーホールで聴くのは、これが最初である。
 首席客演指揮者サッシャ・ゲッツェルが、ブラームスの「ピアノ協奏曲第2番」(ソリストはゲルハルト・オピッツ)と、コルンゴルトの「シンフォニエッタ」を指揮した。コンサートマスターは崎谷直人。

 ブラームスでは、ゲッツェルはオーケストラをよく引き締めていたが、演奏は些か几帳面に過ぎたのではないか? 演奏の細部に至るまで、もう少し起伏が欲しいところだ。オピッツの風格と滋味に富んだ素晴らしいソロに対し、音楽がいかにも平板に聞こえるのである
折角の「オピッツのブラームス」との協演だったのに、いかにも残念である。但し、第3楽章でのチェロのソロは見事だった。

 一方、コルンゴルトの「シンフォニエッタ」の方は、さすがに力演で、どうやら指揮者もオーケストラも、こちらの曲の方に全力を集中したという感がある。滅多にナマでは聴けない曲だし、こんな珍しい作品を取り上げ、紹介してくれたことは、有難い。意欲的なプログラミングである。

 「シンフォニエッタ」は、コルンゴルト若書きの作品だが、彼特有のドイツ後期ロマン派的なサウンドが横溢、第1楽章にだけは、わずかながら華美な色彩感━━それはのちに彼がハリウッドでの映画音楽で示すことになる特徴と不思議に一致するのだが━━が聴かれる。長大で、少々冗長な部分もあるが、いわゆるコルンゴルト節が早くも全開している作品だ。やはりナマで聴くと面白い。

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