2017-08

2015・11・28(土)工藤あかね「Secret Room Vol.2 ━━布と箱」

     トーキョーワンダーサイト本郷  7時30分

 「シベリウスの毒」のあとに、爽やかな毒消しのような、現代音楽のコンサート。

 上下左右、真っ白なスタジオ程度の広さの会場に、純白の衣装をまとったソプラノ歌手がたった独りで歌い、演技し、踊り、ギターを弾く。小道具と言えば、何メートルもある大きな純白の布、いろいろな物が魔法みたいに出て来る白い箱、それに小さなCDラジオのようなもの。白色で統一された場の中に煌めくモノ・オペラ的な「演奏」は、刺激的でフレッシュだ。

 工藤あかねさんのリサイタルといえば、4年前の6月21日にシュトックハウゼンの「ティアクライス」を聴き、その長丁場を歌い踊る「演奏」の華麗さに舌を巻いたことがある。
 今夜、彼女が「演奏」した作品は、ジョン・ケージの「ソネクス2」「花」「4分33秒」、シュトックハウゼンの「一週間の七つの歌」、湯浅譲二の「R・Dレインからの2章」、松平頼暁が彼女のために書いた「Trio for One Player」。
 私の好みからいえば、やはりシュトックハウゼンが最も密度も濃かったように感じられたが、彼女の明晰な日本語の発音と演技ゆえに、特に湯浅譲二の作品における不気味な内容が非常に印象的なものになっていたことも確かだ。

 これは、東京都歴史文化財団トーキョーワンダーサイトが主催する「トーキョー・エクスペリメンタル・フェスティバル(TEF)」の初日公演。2月7日まで開催される由。

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