2017-05

2015・11・5(木)小山実稚恵デビュー30周年記念~秋~

      サントリーホール  7時

 4月18日の「春」に続く「秋」編。協演は、春の大野和士指揮都響から替わって、今回は広上淳一指揮のNHK交響楽団(コンサートマスター 伊藤亮太郎)である。

 プログラムも、あの時はショパンの「ピアノ協奏曲第2番」とラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番」だったが、今回はショパンの「1番」とラフマニノフの「2番」となった。
 会場は文字通りの満席。これだけ吸引力を持つ日本人ピアニストは、決して多くはないだろう。

 演奏については、これまでもう何度も書いて来たことだが、見事の一語に尽きる。心より出でて心に入る、という演奏の一例だろう。ショパンでは優しく、ラフマニノフでは豪壮に、いずれも真摯な音楽がつくられる。それは、彼女が30年以上にわたりじっくりと積み上げて来た、作品との全身的な対話なのである。

 アンコールでは、最初に広上との連弾で、ブラームスのワルツが2曲。そういえば春の時にも大野との連弾(「小舟にて」)があったが、今回は広上と・・・・そういう趣向だったらしい。
 その次に、広上指揮するオケが協演しての、ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」の第18変奏。

 彼女には、花束が聴衆から捧げられ、またN響からも贈られた。
 広上にも聴衆から花束が捧げられ、「ボクに・・・・?」と仰天する広上の姿に温かい笑い声が起きる。
 笑顔を絶やさない彼女に、指揮者も、N響の楽員たちも、満員の聴衆も、最後まで惜しみない拍手を贈る。これほど愛されるピアニストは、そうはいない。

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