2017-08

2015・10・31(土)福井敬スペシャル・リサイタル

    浜離宮朝日ホール  2時

 熱烈なファンに囲まれた温かい雰囲気のコンサート。満員の聴衆の半分以上は女性だろう。谷池重紬子のピアノとの協演で、前半に山田耕筰、越谷達之助、平井康三郎、中田喜直、木下牧子、武満徹の日本歌曲計9曲。後半に砂川涼子をゲストに迎えて「トスカ」と「オテロ」から各4曲ずつ。アンコールは「乾杯の歌」。

 よく響くこのホールの空気を、さらにびりびりと震わせる強靭な福井の声。どちらかといえばやはりドラマティックかつ悲劇的な曲の方に、彼の凄味が出る。たとえば日本歌曲の中では、武満徹の「死んだ男の残したものは」がそれである。後半のオペラ・プロにおけるカヴァラドッシとオテロはともに優れていたが、今日のプログラミングとしては、歌の性格からして、カヴァラドッシの方が客に受けただろう。

 共演の砂川涼子がまた見事で、「オテロ」の「柳の歌~アヴェ・マリア」も、すでに先日の舞台で歌っていたこともあって感情豊かだった。何でも「トスカ」は初めてだったそうだが、昨年の「死の都」のマリー&マリエッタ同様、彼女の芸域が目覚ましく広がりつつあるのを聴くのは嬉しい。

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