2017-10

2015・10・4(日)クリストフ・エッシェンバッハ指揮ウィーン・フィル

      サントリーホール  4時

 恒例の「ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン」、今日は東京初日公演で、ハイドンの交響曲「オックスフォード」、モーツァルトの「協奏交響曲K297b」、ベートーヴェンの「交響曲第1番」、アンコールは同じく「プロメテウスの創造物」序曲。コンサートマスターはおなじみ、ライナー・キュッヒル。

 エッシェンバッハという人は、もう何十年か聴いているけれども、個性が那辺にあるのか、未だによく掴めない指揮者だ。
 それでもやはりウィーン・フィルはウィーン・フィル、独特の芳香にあふれる音楽を聴かせてくれる。特に「協奏交響曲」では、同団の名手たち━━クレメンス・ホラーク(Ob)、エルンスト・オッテンザマー(Cl)、ロナルド・ヤネシッツ(hn)、ハラルド・ミュラー(Fg)が洒落た演奏を披露。第2楽章と第3楽章は、まさにウィーンの演奏家ならではの味だろう。
 しかしエッシェンバッハも、ベートーヴェンの「1番」の後半2楽章および「序曲」で、猛速のテンポと強いアクセントを駆使、意外に激しいところを聴かせてくれたのはたしかである。

 なお、私は取材に行かなかったけれど、今日は昼のゲネプロのあとに、ウィーン・フィルによる小澤征爾さんの80歳の誕生日を祝うセレモニーが行われ、小澤さん自身もベートーヴェンの「エグモント」序曲を指揮した。
 聴いた人の話によると、その演奏は「物凄かった」そうである。「ウィーン・フィルがあんなに燃え上がって演奏していたのをこれまで聴いたことがない。エッシェンバッハ相手とは大違いだった」とのこと。
 であれば、たいへん結構な話だ。そういう私的な「誕生日コンサート」だけでなく、公的なコンサートをも予告通りに指揮できるよう、復帰を祈りたいものである。


※多くの熱いコメント、ありがとうございました。あつく御礼申し上げます。ただ、せっかく頂戴したのに申し訳ないのですが、5通ほどは削除させていただきました。私の意見への反論、反駁を含め、お客さま同士の議論も大いに結構なので、出来るだけ公開させていただいておりますが、人格などへの非難や罵倒を含めた、過度の表現によるコメントは削除させていただいております。御了承下さいますよう。今後ともご愛読下されば幸甚に存じます。

コメント

小澤征爾

あれはビックリした。エグモント序曲が、あれほど生気に満ち溢れた分厚い音で響いたのは聴いたことがない。ヤル気モードのウィーン・フィルの凄さと、小澤征爾の音楽的変貌も見て取れた。どうかお大事に。

マエストロ・オザワ

公開リハーサルだけ行きました。もうあの「エグモント」だけで十分!と思ったほどです。最初の一音から打ちのめされました。痩せたマエストロは普段着のせいもあって、失礼ながらどこのおじいさん?という感じでしたが、指揮台に上がると変貌、全身熱情の塊でした。もう一度日本でウィーンフィルと共演を、と切に願います。

水を差すようなコメントを書いて大変申し訳無いのですが、私は不幸にもまだウィーン・フィルの“本気”の(と思われる)演奏に接したことがありません(プレートルの時は楽しかったけれど)。“本気”じゃないウィーン・フィルはただチケット代が高いだけでウィーン響のほうがウィーン・フィルに対する対抗心からくる意地とプライドがあるので遥かに物凄い演奏をするし(大野とやった時のマーラー5番他が物凄かった)チケット代も安い。と言うわけで今回は聴くのを断念しました。エッシェンバッハでは最近聴いてるし、古典ばかりのプログラムで何万円も払うなんて・・・と思ってしまったのです(来年はシカゴもベルリンもフィラもパリも来るし)。招待で聴ける専門家の方々がホントに羨ましいです。嫌味ではありません、念のため。

大感動の公開リハーサルでした。それにしても「招待で聴ける専門家の方々」???なんて失礼すぎます。専門家はプロなのです。ウィーンフィルを勝手に評価しないほうが良いと思います。好きならば聴けばいいし、嫌いならば聴かなけれは良い。何せプロでない気軽な身の意見には疑問です。貴重な本日記をこれからも楽しみに読ましていただきます。

昨日は鬼気迫る本気モードでしたね。
聴けなかった方は残念でした。
これは6日のモーツァルト、チャイコフスキー、プロコフィエフのことで小澤征爾のハプニングのことではありません。分かりにくくて済みませんでした。
アンコールのトロイメライは神がかり?

ウィーンフィルの本気と思える公演を聴いたことがないのは、クラシック音楽を趣味にしている人にとっては、最大の不幸ですね。他人事ながら、やめてしまえよと思えてしまうほどです。わからないものに、お金を使うのは、もったいないことですよ。
「古典ばかりのプログラム」・・・これをウィーンフィルで聴けたことは、とても幸せでした。もちろん、演奏はすばらしかった(他のオケでは想像できない音色)し、オケの状態もよかった。
「本気」を出さずに、あれをやれるのであれば、それはそれで、すごいプロ集団。
ついでに言えば、公演のコスト・パフォーマンスは大事だけど、聴いているときは、チケットの値段は考えない方が純粋に楽しめると思います。

招待券だからって、年間300公演以上聴きつづける(しかも、中には好きでないオケやだめな演奏もあるでしょう)のは、大変だと思います。飽きたり嫌にならないのが不思議です。
好きな公演だけ選んで趣味で聴ける素人ファンの方がよっぽど楽です。

こんなド素人の意見を読んで本気でコメントをくださる方がいるというのは有り難いことです。人様のブログを使って閲覧者同士が悪口を言い合うというのは無様なことだと思うので手短に書かせていただきます。人はそれぞれ嗜好も感覚も違います。私の意見だけが全てではありませんのでそんなものを読んで怒るというのは大人気ないと思います。好きなものを聴いて嫌いなものは聴かなければいいなら良いものは褒めて悪いものは貶す、それでいいじゃないですか(私は決してVPOの演奏が悪いとは書いてはいないのだけれど)。その人の自由でしょう。それをいちいち自分の意見と合わないからといって「やめてしまえ」と攻撃するというのは人間性を疑いますね。一つ聞きたいのはVPOが本気を出した演奏というのはどれのことでしょうか?VPOの生演奏全てが最高でしたか?今日のはイマイチ・・・というのは一度もなかったのでしょうか?だとしたら私には耳が悪いからどれも同じに聞こえるんじゃないの?と思ってしまいますよ。因みに私が心底愛してやまないオーケストラはパリ管弦楽団です。根本的に音の好みが違うみたいですよ。あとチケットの値段のことは考えるなとのことですが、私はコンサート代を稼ぐためにそれこそ正月も夏休みも無い生活をしているのでそれは無理な注文。来年はメータですね、楽団員から愛されているメータとの演奏だからきっと素晴らしいものになるでしょうね。今度こそVPOの「本気」に出会えますよう期待して待ちたい。

東条先生、こんばんは。ご無沙汰しています。先生と同じコンサートにかなりの数足を運んでいますが、先生のご意見がごもっともなのであまりコメントしていませんでしたが、今日は特別です。
WPO、4日と8日聴きました。私もエッシェンバッハという指揮者は良くわからない人でした(初めて聴いたのは、1970年代後半?の確かウイーン響とのブルックナー7番でした。そして、前回のWPOとの昼間に特別コンサート?で行われたモーツアルトのピアノ協奏曲を聴いて、やっぱりこの人はピアニストだなあ、という印象を持っていました。)。ただ、少し前にNHKで放送されたシェンブルン宮の夏のコンサートのR.シュトラウスの演奏が案外よかった記憶があったので今回のWPOにも出かける気になりました。そして、4日の公演はなんとも評価し辛い漠然としたものでした。あの時点では6日のプロコフィエフのほうが面白かったのかなあ、という印象でした。そして8日の感想。WPOが日によってこんなに質の違う演奏をする事もあるんだ!。素晴らしいモーツァルトでした。3曲とも、「上へ向かう」高揚感というか、推進力というか、とにかく力の漲った集中力の凄まじい演奏でした。緩徐楽章の木管のアンサンブルと弦楽器群のppの対話の静寂のなかの美しさも素晴らしかったし、何といっても40番終楽章の16、17小節目(その後繰り返して出てきます)のD音のこれでもかという強打に打ちひしがれたという感じです。他にも聴きどころ満載で、エッシェンバッハ、見直しました。モーツアルトがあっているのかなあ?(昨年のドゥダメルのシベリウスも違う意味ですごかったけど・・)。高いお金を出して聴きに行く価値は、「やっぱり」ありました。
ちょっとだけエッシェンバッハの名誉挽回をさせてもらいました。

来年はメータなんですね。
安全運転の温くて美しい、普通のウィーンフィルが聴けるんでしょうね。
安ければ行くんですが。私はエッシェンバッハで本気の追い込まれたようなすごいウィーンフィルが聴けたので満足です

本気のコメント、失礼しました。え、パリ管! 好みだったかどうかわかりませんが、エッシェンバッハはパリ管の音楽監督を少し前の10年間務めました。愛してやまないのだから、何度もお聴きになっていると思います。立派なマーラー全曲映像もあります。そんな指揮者がウィーンフィルを指揮するのだから、聴いてあげてくださいな。小編成のウィーンフィルで古典派。最高でしたよ。
私は年に1度来日公演を聴く程度ですが、「本気」を感じます。1つあげろと言われれば、ベルリン就任前のラトルがアンコールでやったシベリウスの「鶴の情景」です。他の回も、物見遊山では演奏していないと思います。メータも何度も実演に接した(半分以上はオペラですが)好きな指揮者ですし、独特の個性がありますが、来年はどうしようかな。「本気」を期待できるかな、ちょっと不安ですよ。

大阪のウィーンフィル

10月2日に大阪のフェスティバルホールでウィーンフィルを聴きました。この日のコンサートの感想を探していて、このブログを見つけました。
オケは良かったのですが、指揮者のエッシェンバッハは、1曲目モーツアルトのピアノ協奏曲で指揮とピアノで、まずまずでした。しかし、2曲目のプロコフィエフの古典交響曲で、突然猛烈に速いテンポで振り、気持ちのこもらない演奏になりました。曲が終わって、木管セクションの人達がささやき合っていました。おそらく、「この速いテンポによくついて行けたね」と言っているかのように。友人は怒り出して途中の休憩で帰りました。
後半のモールアルトのジュピターでも、テンポを弄って超特急の演奏です。音は美しいが、内容のない演奏で、がっかりしました。周囲を見ると、拍手をしていない人が何人もいました。やはり、同じ感想を持った聴衆がいたということです。アンコールもモーツアルトのシンフォニー34番の第3楽章で、やはり同じ調子で、早くコンサートを終えたいと思っているかのように気のない指揮ぶりでした。この指揮者は二度と聞きたくないです。期待が大きかっただけに、裏切られ感が。

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