2017-06

2015・9・27(日)パトリチア・ピツァラ指揮東京交響楽団

      ミューザ川崎シンフォニーホール  2時

 東京響の「名曲全集」シリーズ。パトリチア・ピツァラというポーランドの女性指揮者が来日したので、どんな音楽をつくる人かと思い、聴きに行ったのだが・・・・。
 演奏されたのは、メンデルスゾーンの「フィンガルの洞窟」、モーツァルトの「ヴァイオリン協奏曲第3番」(ソロはアリーナ・イブラギモヴァ)、ベートーヴェンの「交響曲第7番」。

 この指揮者、テンポやデュナミークの変化、アクセントの付与などにはかなり気を遣っているようだったが、やはりそれだけでは、音楽は成り立たつまい。
 「フィンガルの洞窟」ではその細かい設計が裏目に出て、演奏に生気を失わせてしまった。
 「7番」ではリズムを際立たせつつ一気に押しまくり、それは勢いこそよかったものの、やはり些か単調な演奏という印象を免れぬ。しかし東京響(コンサートマスターは大谷康子)はすこぶる豪壮に轟き続けたので、そのパワーに痛快さを感じた人々は、当然ながら沸く。たしかに、そういう良さはあっただろう。

 だがその一方で、協奏曲の冒頭では、なんとも生気のない演奏に愕然とさせられた、ということもあり・・・・。
 イブラギモヴァは、ちょっと土の匂いも残る音色で、個性の強いモーツァルトを聴かせてくれた。いっそ、彼女自身が弾き振りしたほうがよかったのではないかと思うくらいである。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://concertdiary.blog118.fc2.com/tb.php/2259-47b1395a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

Since
September 13, 2007

これまでの来訪者数

最近の記事

カテゴリー

全記事表示

全ての記事を表示する

RSSフィード

ブログ内検索

プロフィール

リンク

News   

雑誌 モーストリー・クラシック に連載中
「東条碩夫の音楽巡礼記」