2017-08

2015・9・21(月)藤岡幸夫指揮日本フィルハーモニー交響楽団

      東京芸術劇場コンサートホール 2時

 これは日本フィルの「サンデーコンサートスペシャル」。
 前半にソヌ・イェゴン(2013年仙台国際音楽コンクール優勝)をソリストに迎えての、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番」。
 後半に日本フィルハーモニー協会合唱団との協演でグノーの「聖チェチーリアのためのミサ・ソレムニス」。後者でのソリストは半田美和子(S)、鈴木准(T)、浅井隆仁(Br)。コンサートマスターは千葉清加。

 久しぶりに1階席(N列)で聴いたが、この東京芸術劇場ほど、1階席と2階席とでアコースティックが異なるホールは珍しいだろう。2階席ではクリアに聞こえるが、1階席はまるで教会か、大浴場の中のような響きだ。
 しかし、「聖チェチーリアのためのミサ・ソレムニス」などを聴く上では、ある程度は効果的だったかもしれない。細部は混然としているけれども、とにかくワーンと鳴り響く。

 ただ、カンタービレなメロディ、シンプルなハーモニーが織り成す素朴な美しさを味わうには、やはりもう少し明晰さが欲しいところでもあった(2階で聴くべきだったか?)。藤岡は「キリエ」や「グローリア」でやや遅いテンポを採るなど、ミサとしての荘重さを求めていたようだが、この曲の性格からすれば、オーケストラをもっと鳴らし、壮大な盛り上がりをつくり出す余地もあったのではないかという気もする。
 合唱団は凄まじい大人数。無理な力を入れずに歌い上げていた。ソリスト3人も好演。

 前半でのコンチェルトも、この音響のせいで、すこぶる轟然たるイメージの音楽に聞こえた。ソヌ・イェゴンの若々しい気魄、無人の野を行くがごとき鮮やかなスピード感など、この曲の持つ一つの側面を屈託なく発揮させた演奏といえようか。
 彼の演奏を聴くのは久しぶりだったから、ソロ・アンコールがあってもいいかな、と私としては珍しくアテにしたのだが、今日のお客さんはおとなしくて、あっけなく拍手が止んでしまったので、アンコールの演奏までは行かず。

コメント

初めまして 男声合唱にいた一人です。連休真っ最中の来場有難うございました。今回のミサ曲、物凄く難しい曲でした。ピアノのアンコール無かったんですね、みなとみらい公演ではアンコールあったのですが、お客さんは21よりもっと淡泊で退場も速かったです。

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