2017-06

2015・9・19(土)都民劇場「英国ロイヤル・オペラ特別演奏会」

     東京文化会館大ホール  7時

 来日中のロイヤル・オペラの面々を集めての、一種のガラ・コンサートの趣を呈した演奏会。
 都民劇場(鑑賞団体)には、私も学生時代には会員になっていて、若き栗林義信氏の帰国演奏会(すごい人気だった)の際などは楽屋に並んでサインをもらったこともあったくらいだが━━余談はともかく、今回のものは、なかなか豪華だ。

 演奏は、アントニオ・パッパーノが指揮するロイヤル・オペラハウス管弦楽団と合唱団。
 第1部では、ユリア・レージネヴァ(S)、イルデブランド・ダルカンジェロ(Bs)、アルビナ・シャギムラトヴァ(S)、ロランド・ビリャソン(T)、ジョイス・ディドナート(Ms)によりそれぞれ「演奏会用レチタティーヴォとアリア」が歌われ、後半ではシャギムラトヴァ、ディドナート、サミュエル・サッカー、ダルカンジェロをソリストにモーツァルトの「レクイエム」が演奏されるというプログラム。
 ビリャソンは「レクイエム」にも出演する予定だったが、咽喉の調子が悪いとかで代役サッカーの出演となったもの。

 だが、とにかく第1部と第2部を通じて━━ダルカンジェロの貫録は改めていうまでもないが、何といっても完璧にわれわれを魅了したのは、ジョイス・ディドナートだった。完璧な歌唱も、存在感のある舞台姿も、まさに女王の風格である。

 パッパーノが指揮する「レクイエム」には大いに興味を持っていたのだが、聴き終ってみると、さほどの個性を感じさせる演奏とも言えず、ルーティン的な、ごく並みの出来に止まっていたという印象だけが残る。
 合唱団は60人ほどか。オーケストラの編成に比して、かなり多い方だろう。聴いた位置(1階18列ほぼ中央)のせいか、音量もオーケストラを圧するほどに大きく聞こえ、個所によっては怒鳴り過ぎではないかとさえ感じられたほどである。いくら歌劇場の合唱団でも、演奏会の場合には、宗教曲をもっと柔らかく敬虔に歌うところはある。ダイナミックな合唱ではあったが、「レクイエム」の演奏としては、明らかにアンバランスなものがあった。

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