2017-10

2015・8・16(日)ザルツブルク篇(1)ムーティ指揮ウィーン・フィル

      ザルツブルク祝祭大劇場  午前11時

 2年ぶりのザルツブルク。
 昨夜から突然涼しくなったそうである。灼熱の東京から来た人間にとっては、この爽快な空気は天国のようなもの。時々小雨がぱらつくが、傘をさすほどではない。

 午前11時から、恒例のウィーン・フィルのマチネー公演。リッカルド・ムーティの指揮で、同一プログラム3回公演の、今日は3日目だ。前半がアンネ=ゾフィー・ムターのソロでチャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」、後半がブラームスの「交響曲第2番」。

 今回は、入手できた席が「D-15」という・・・・このホールにこんな席があるなどとは全く知らなかったが、現場に行ってみたら、これはオーケストラ・ピットを上げた位置に設定された補助席の、前から4列目だった。補助椅子だから座り心地の悪いことこの上なく、こんなオケに近い位置で聴くのも私の好みではないのだが、致し方ない。
 しかし、どこで聴こうと、音の素晴らしいのがウィーン・フィルだ。この位置だと、コンサートマスターのライナー・キュッヒルの音が一番先に聞こえて来る(さすがである)感があったものの、それでもオーケストラの量感は凄まじい。

 ブラームスの第4楽章大詰めの個所など、単なる音量だけでなく、音楽そのものの意志が猛然と沸き起こり、こちらに襲いかかって来るような思いに誘われる。キュッヒルのサイドにはライナー・ホーネックも座っていた。この2人のコンマスを先頭としたウィーン・フィルの物凄さが、これなのだろう。
 それにしても、このブラームスでのムーティのテンポの遅さ━━というより、ゆったり、たっぷりとした音楽づくりはユニークだ。熱血漢ムーティのイメージは、もはや昔の話。

 一方チャイコフスキーでは、ムターの相変わらず「濃い」表情の演奏がすべてであろう。嫋々たる歌と、情熱的に突進するエネルギーは、やはり今の彼女の魅力だ。これに呼応するムーティとウィーン・フィルの演奏もまた、壮烈であった。

 ピットの補助席からは、出口が両サイドしかなく、出るのに大変な時間がかかる。

コメント

涼しくなったザルツブルク、いいですね。私は8月5日から10日まで滞在しました。連日暑かったです。夕立も1回あっただけで、パラパラと小雨が降る程度。少しも涼しくなりませんでした。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://concertdiary.blog118.fc2.com/tb.php/2230-20e47d22
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

Since
September 13, 2007

これまでの来訪者数

最近の記事

カテゴリー

全記事表示

全ての記事を表示する

RSSフィード

ブログ内検索

プロフィール

リンク

News   

雑誌 モーストリー・クラシック に連載中
「東条碩夫の音楽巡礼記」