2017-11

2015・5・8(金)リクライニング・コンサート 吉川健一バリトン・リサイタル

    HAKUJU HALL  3時

 久しぶりでHAKUJU HALL(原宿の白寿生化学研究所)の「スーパー・リクライニング・コンサート」を聴きに行く。
 このシリーズのコンサートは、椅子の背がリクライニングになり、「聴きながら眠ってもいい」ことになっているのが売り物だ。

 とはいえ、「寝てもいい」と言われると、かえって寝られなくなるのが人間の心理である。それにこのホールは、声もピアノもよく響き、かなりの音圧が客席に押し寄せて来るので、居眠りするどころではない。
 そういえば以前、テノールの福井敬さんがこの「リクライニング・コンサート」に出演した際、最初に「トゥーランドット」の「だれも寝てはならぬ」を歌って聴衆を威嚇(?)したという話があるが・・・・。

 今日の主役、吉川健一は、二期会所属のバリトン。すでに「魔笛」のパパゲーノ、「ファルスタッフ」の題名役、「ピーター・グライムズ」のネッド・キーンなど、幅広く活躍中の人だが、私は彼の歌をじっくりと聴かせてもらったのは今回が初めてである。
 最初のリストの「ペトラルカのソネット」からの「平和は見出せず」では、咽喉をちょっとつめたような声に聞こえるのが気になったが、武満徹の「小さな空」、レオンカヴァッロの「マッティナータ」、モーツァルトのパパゲーノやアルマヴィーヴァ伯爵のアリアなどでは、表情豊かで豪快な歌いぶりが愉しめた。歌の間に織り込むトークもさすがに上手いものである。トークが親しみやすい雰囲気を生むというのも、このシリーズの人気の一因のようだ━━今回が第104回である。
 協演のピアノの石野真穂も、雄弁なサポートぶりであった。

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