2017-10

3・28(土)マックス・ポンマー指揮新日本フィルハーモニー交響楽団

     すみだトリフォニーホール  2時

 ドイツの大ベテラン指揮者マックス・ポンマー(1936年ライプツィヒ生れ)が客演、バッハの「管弦楽組曲」全4曲を演奏した。

 当初は1、2、3、4番の順に━━と予告されていて、まさかそんな・・・・と思っていたが、案の定、順番は変更になり、3番、2番、休憩後に1番、4番、という演奏順となった。これは賢明であろう。第1楽章の楽想が双子のような「3番」と「4番」を続けて演奏しては、いくら後者の方が少し編成も大きいとはいえ、双方の個性があまり際立たなくなってしまうだろうから。

 「第2番」では、フルート・ソロに白尾彰(新日本フィル首席)が清新で鮮やかな演奏を聴かせてくれた。
 が、オーケストラ全体のまとまりとしては、休憩後の2曲の方が優れていたように思われる。「第1番」での落ち着いた美しさは印象的で、管(2本のオーボエとファゴット)も加わった「メヌエットⅠ」と、弦のみの「メヌエットⅡ」との音色の対比も明確に描き出された。最も編成の大きい「第4番」も━━最初に演奏された「第3番」が何となく落ち着きのない慌ただしさを感じさせたのに比べ━━アンサンブル全体が安定して、堅固かつ壮麗なバッハが蘇った感があった。

 ポンマーの指揮は、やはりベテランらしく滋味あふれる音楽づくりで、下方に重心のかかった厚みのある響きをもっている。いわゆる現代的スタイルのバッハとは全く違い、20世紀半ば以前のスタイルの流れを汲むバッハともいえるが、これはこれでまた面白いのである。
 彼はこの4月から、札幌交響楽団の首席指揮者に就任するが、レパートリーによっては極めてヒューマンな音楽が聴けることだろう。

 次の演奏会場、サントリーホールに移動する。1時間半強の空き時間は、都内の移動にはちょうどいい。

コメント

3/12日日本センチュリ響定期で氏の指揮を聞きました。曲目はブラームスピアノ協奏曲1番、「エロイカ「という重量級のプログラム。LP時代、室内オケの指揮者と思っていたが。
ブラームスでは最初の一撃から深いためを感じさせ叙情的なソリスト(ギルトブルグ)を大きく包み込むようなものでした。2楽章がソリストともども良かった。指揮ぶりは各声部を室内楽的に振りながらスケールの大きいドイツ人らしい表現が魅力でした。
エロイカも同様でしたが全体的にゆったりとしたものでオケの弦がいつもと違う柔らかい良い音がしておりました。エリシュカ同様、札幌響は慧眼ですね。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://concertdiary.blog118.fc2.com/tb.php/2121-6cf45c25
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

Since
September 13, 2007

これまでの来訪者数

最近の記事

カテゴリー

全記事表示

全ての記事を表示する

RSSフィード

ブログ内検索

プロフィール

リンク

News   

雑誌 モーストリー・クラシック に連載中
「東条碩夫の音楽巡礼記」