2017-06

2・23(月)METライブビューイング 「メリー・ウィドウ」

   東劇  7時

 レハールの「メリー・ウィドウ」、1月17日METでの上演ライヴ。これは今シーズンの新演出だった。
 演出と振付は、「プロデューサーズ」や「コンタクト」など、ブロードウェイのミュージカルの演出・振付家として著名なスーザン・ストローマン。指揮がアンドリュー・デイヴィス。
 歌手陣にはルネ・フレミング(ハンナ・グラヴァリ)、ネイサン・ガン(ダニロ・ダニロヴィッチ伯爵)、ケリー・オハラ(ヴァランシエンヌ)、アレック・シュレイダー(カミーユ・ド・ロジョン)、トーマス・アレン(ツェータ男爵)、カーソン・エルロッド(ニェグシュ)らが出ていた。

 歌詞はジェレミー・サムズ翻訳になる英語版だが、標準的に上演されるドイツ語版に比べ、内容が一部変更されている。ただ、DVD(OPUS ARTE)で出ているサンフランシスコ歌劇場上演版で使用されている英語歌詞などに比べると、たとえば「とかく女というものは」の個所など、よほど歌のリズムに合っているように感じられるのだが。

 ジュリアン・クローチによる舞台美術、ポーリー・コンスタブルによる照明を含め、非常に華麗ではあるけれどもどこかくすんだ色合いが感じられるのは、映像の具合かもしれない(ナマの舞台と収録映像とでは、往々にして印象が異なるものである)。スーザン・ストローマンの演出も、こういった色合いの舞台の中では、単なる豪華絢爛というイメージとは少し違って来るようである。
 しかし、登場人物の演技は極めて忙しく変化に富んでおり、カンカンなどのダンスも猛烈な動きだ。第3幕のマキシム(ふうの)場面になると、さすがMETともいうべき豪壮な光景が繰り広げられる。

 フレミングは相変わらず華のある舞台姿だが、声はやはり峠を越しているという印象は拭えまい。今や、巧さと味とで観客を惹きつけるという境地に達して来たようだ。
 また、ケリー・オハラはミュージカル畑の人だそうで、これがMETデビューということだが、ミュージカル歌手といってもケタが違う。「夜の女王」も歌えるというし、歌は並みのオペラ歌手よりもはるかに上手い。アチラのミュージカルの歌手の歌のうまさは定評がある。わが国の劇団四季のミュージカルなど、たとえ爪の垢程度でも、少しは見習ってもらいたいものです。

 休憩1回を含め、終映は10時前。

コメント

メリーウィドウ

こんにちは。
私もMETライブブューイングで『メリーウィドウ』をみてきましたので、興味深く読ませていただきました。
『メリーウィドウ』は、バラエティに富んだ美しいメロディーの曲がたくさん盛り込まれて、変化に富んだ曲を楽しむことができます。メロディーメーカーの才能に恵まれたレハールの実力が遺憾なく発揮されていると感じました。

私も『メリーウィドウ』を鑑賞した感想を率直な感想を書いてみました。読んでいただけると嬉しいです。ご意見やご感想など何でも結構ですのでコメントいただけると感謝致します。

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