2017-06

1・25(日)藤原歌劇団創立80周年記念公演「ファルスタッフ」

    東京文化会館大ホール  3時

 「オリイ伯爵」「蝶々夫人」「ラ・ボエーム」と進んで来た藤原歌劇団の創立80周年を記念する一連のオペラ上演も、このヴェルディの「ファルスタッフ」で千秋楽。ラインナップが全部イタリア・オペラであることが、いかにも藤原オペラらしい。名匠アルベルト・ゼッダを指揮に招き、粟国淳の丁寧な演出を施して盛り上げた。

 ダブルキャスト・2回公演の今日は2日目で、タイトルロールに折江忠道、フォードに森口賢二、フェントンに中井亮一、アリーチェに佐藤亜希子、ナンネッタに清水理恵、メグに日向由子、クイックリー夫人に牧野真由美、その他の歌手陣による上演。
 美術は横田あつみ、衣装はアレッサンドロ・チャンマルーギ、照明は笠原俊幸といった顔ぶれである。

 見事だったのは、何といってもやはり、ゼッダの滋味あふれる指揮だ。東京フィルの音が、まとまってバランスよく聞こえる。とりわけ大きな音ではないけれども、音楽の表情が豊かなのである。もう少し躍動感があればもっと良かったかなと思ったが・・・・。
 しかし「行け、老いたるジョン」の個所で、歌詞にふさわしく対応した音楽が突然威厳のあるリズムを力強く刻みはじめるあたりなど、東京フィルもゼッダの指揮によく反応していたと思う。

 そして当たり前のことだが、指揮が良いと、声楽陣がぴたりと決まるのだ。セリフがそのまま歌になったようなこのオペラの音楽を、日本人歌手たちが実に生き生きと歌っていた━━。

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