2017-06

1・15(木)樫本大進(ヴァイオリン)&エリック・ル・サージュ(ピアノ)

   サントリーホール  7時

 ベルリン・フィルの第1コンサートマスターでもある樫本大進が、今回はフランスの名匠エリック・ル・サージュと組んで、フランス(系)のプログラムを披露した。
 演奏されたのは、フォーレの「ソナタ第1番」、プーランクの「ソナタ」、フォーレの「ロマンス変ロ長調」、フランクの「ソナタ」。アンコール曲もフランスもので、フォーレの「子守歌」とマスネの「タイースの瞑想曲」であった。

 ル・サージュ相手のフランス・プロとなると、いかにわれらの樫本大進といえど、どうしても他流試合という感になってしまうだろう。1曲目のフォーレのソナタなど、まさに「ヴァイオリンのオブリガート付きのピアノ・ソナタ」という趣を呈していた。今夜が2人の初顔合わせではなく、国内ツアーも今日が4日目だから、樫本の調子が出なかったわけでもあるまい。ル・サージュがそれだけ凄かったのだ、ということかもしれない。

 樫本が盛り返したのは後半のプロ、とりわけフランクのソナタにおいてだった。この曲の、優雅さと構築性とを併せ持った性格━━「ドイツ人のダイナミックな叙情性とフランスの厳格で敏感な明晰さとの融和」(ロラン・マニュエル、吉田秀和訳)の曲想が、コンサートマスターとして場数を踏んだ樫本の生真面目な演奏スタイルと合致したともいえるだろう。

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