2019-07

11・30(日)秋山和慶指揮東京交響楽団

   東京オペラシティコンサートホール  2時

 東京響の桂冠指揮者となっている秋山和慶の指揮。
 プログラムは、ショスタコーヴィチの「黄金時代」、アレクサンドル・アルチュニアンの「トランペット協奏曲」、そしてチャイコフスキーの第1交響曲「冬の日の幻想」。

 秋山らしい割り切った指揮で、それだけに前半の2曲の方が愉しめた。特にアルチュニアンの協奏曲では、澤田真人(東京響首席奏者)のソロも痛快だった。「黄金時代」にはもう少しのしゃれっ気があれば、さらに面白くなったであろう。

 後半の「冬の日の幻想」は、特に第2楽章におけるオーボエ・ソロと、楽章後半の盛り上がりを飾ったホルン群が見事。
 ただし全体の演奏からいえば、いわゆるロシアの雪の光景━━といっても、私も実際にはほんの数えるほどの機会にしか見たことはないが、あの形容しがたい重量感のある雪の光景には強烈な印象が残っているので━━を連想させられるタイプのものではない。
 この曲が、そういう「民族的な香り」のないアプローチで演奏された場合には、果たして作品の魅力が成り立つのかどうか怪しいものだ、と私は日ごろから思っているのだが・・・・。アンコールに演奏されたスークの「弦楽セレナード」第1楽章の方が、よほど「冬の日」のイメージを感じさせる演奏に聞こえた。

 これまでにも紫綬褒章、旭日小綬章を受賞している秋山和慶氏は、今年、文化功労者にも選ばれた。心からお祝い申し上げる。来年2月11日には「指揮者生活50周年記念」(実際のデビューは1964年)のコンサートを東京交響楽団と開催するとのこと。そこで氏が指揮する「ダフニスとクロエ」は、彼のもっとも得意とするレパートリーだ。聴きものになるだろう。

コメント

東条先生、先日このコンサート会場でお声をかけましたものです
突然で失礼しました
この2年ほどコンサート通い熱が高まり、いろいろ出没しておりましたところ、先生のお姿を何度かお見かけし(TVのご出演されたお姿でお顔を存じ上げてました)1度ご挨拶をと思っておりました
ブログは毎日拝見しています、特に会場でお姿を見かけた時は自分の印象とどのように違いがあるかを確認するのが楽しみです
このコンサート、秋山さんの指揮ぶりは先生ご指摘のようにロシア色の薄いものでしたが、これも個性だなと思って楽しめました
これからも楽しみに拝見しますのでご活躍お願いします

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