2019-11

8・25(月)第35回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル
ジェンマ・ベルタニョッリ ソプラノ・リサイタル

    草津音楽の森コンサートホール  4時

 メイン・コンサートはすべて午後4時の開演。ホールの基本客席数は約600、明るく清潔で美しく、雰囲気も良いし、音響も良い。ほぼ満席の状態だ。

 今年のテーマは「リヒャルト・シュトラウス生誕150周年~ミュンヘン、ウィーン、ドレスデン」。
 R・シュトラウスの作品を中心としてはいるものの、それにかなり幅広く関連づけられた作曲家や作品がプログラムに組まれている。今日のコンサートも同様だ。
 このジェンマ・ベルタニョッリ(イタリア出身)のリサイタルも、リサイタルというには、協演者の顔ぶれもすこぶる多彩である。このアカデミー&フェスティヴァルの講師陣をはじめゲストたちの層の厚さを物語る━━とも言えよう。

 彼女が歌ったのは、「献呈」を含むR・シュトラウスの歌曲6曲と、ヘンデルの「グローリア」、モーツァルトの「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ」。
 このうち、歌曲ではピアノのアントニー・シピリ(アンソニー・スピリ)が、またヘンデルとモーツァルトではオルケストラ・ダ・カメラ・ディ・ペルージャが協演した。しかもシュトラウスの「あした(Morgen)」はヴァイオリンのパートを入れた編曲版で歌われ、それをヴェルナー・ヒンク(ウィーン・フィル)が弾くというオマケつきである。

 さらにディ・ペルージャは、バッハの「オルガン協奏曲BWV1058」を演奏。オルガンのクラウディオ・ブリツィもこのオケとの協演の他に、冒頭にレーガーの「序奏とパッサカリア」を演奏した。ピアノのシピリも、ソロでシュトラウスの珍しいピアノ曲をいくつか演奏した。

 メイン・パーソナリティともいうべきベルタニョッリは、聞いた話では、レッスンの際にも受講生をみんな明るく楽しい気持にさせてしまう人だそうである。ステージ上でも、協演のアーティストたち相手に、いかにも音楽を愉しんでいるという空気をあふれさせ、高原のコンサートを盛り上げていた。
 歌い方は少し鷹揚なところがあるが、どの曲にも温かい雰囲気を感じさせる。いわば「南国的な」R・シュトラウスとでもいった感。バロック音楽をとりわけ得意なレパートリーとすると言われるにしては、ヘンデルの「グローリア」など、極めて柔らかく、なだらかな曲線を描くような歌い方で聴かせていた。モーツァルトでも同様である。
     ☞モーストリー・クラシック11月号公演Reviws

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