2019-05

4・30(水)エリアフ・インバル指揮東京都交響楽団「千人の交響曲」

   サントリーホール

 インバルのプリンシパル・コンダクター就任披露公演で、マーラーの交響曲第8番「千人の交響曲」が演奏された。
 協演は晋友会合唱団、NHK東京児童合唱団、澤畑恵美、大倉由紀枝、半田美和子、竹本節子、手嶋眞佐子、福井敬、河野克典、成田眞という顔ぶれ。

 これは、都響の最近の演奏の中でも傑出したものだったと思う。インバルは実に明晰に見通しよく設計、全曲を完璧なほどにバランスよく構築していた。
 その大きな要因は、彼のテンポの設定の見事さである。特に第2部後半、テノールのソロに誘導されて開始される最後のクライマックスへのテンポは納得の行くものであった。都響の音色も輝かしく、その中でも矢部達哉をコンサートマスターとする弦楽器群、それにホルン群が一際豊かな音色で光っていた。管弦楽と合唱が過度に怒号せず、節度を保ってバランスを整えていたことも、インバルの巧みな設計の故であろう。
 バンダは2階正面席左右の中段におかれていたが、1階席の客にとっても2階席の客にとっても、これはあまり効果的な位置とは思えない。私は2階で聴いていたのだが、オーケストラ全体のバランスを著しく損なう。やはり舞台横、つまりLA席とRA席のそれぞれ後方が好ましいのでは?
  音楽の友7月号演奏会評

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