2019-05

6・8(日)垣内悠希指揮東京交響楽団(名曲全集第98回)

    ミューザ川崎シンフォニーホール  2時

 メンデルスゾーンの「夏の夜の夢」序曲、ブルッフの「ヴァイオリン協奏曲第1番」、ブラームスの「交響曲第1番」。

 ブルッフの協奏曲を弾いた若い三浦文彰が、爽快で小気味よいエネルギー感を発揮していた。といっても今日は、指揮者との呼吸の所為か、バリバリ弾き過ぎて、彼の持つ瑞々しさの方は犠牲にされていた感がなくもなかったが。
 ソロ・アンコールで弾いたヴュータンの「アメリカの思い出~ヤンキードゥードゥルによるおどけた変奏曲」が、思い切りのいい鮮やかな快演だった。

 垣内悠希の指揮。以前感じられたような「息継ぎのない」慌ただしい音楽の組み立ては、多少改善されたかもしれない。ただ、序曲では何となくせわしない進め方が未だ各所に聞かれたし、交響曲でも坦々たるテンポの連続と、アゴーギクに不足する傾向が感じられた。そのためだろうと思うが、今回もやはり、全体に単調な音楽づくりになっていたことは否めまい。
 交響曲の冒頭や終結の個所では重厚で膨らみのあるサウンドが聞かれたことは事実だが、そのくらいは指揮者がいなくても東京響自身が、━━たとえばあの底力のある切れのいい音のティンパニのリードで、独自に創れる類のものではないかしらん? 

 しかし、垣内がブルッフの協奏曲の第2楽章の頂点で引き出した大きな昂揚には目覚ましいものがあった。そういう「大波のような」柔軟で自由な起伏感がもっと彼の指揮に聴けるようになれば、と思うのだが・・・・。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://concertdiary.blog118.fc2.com/tb.php/1930-5759395f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

























Since
September 13, 2007

これまでの来訪者数

最近の記事

お知らせ

●2007年7月以前のArchivesを順次、アップロード中です。併せてご覧下さい。
2007年7月
2007年6月
2007年5月
2007年4月
2007年3月
2006年7月

Category

ブログ内検索

プロフィール

リンク

News   

雑誌 モーストリー・クラシック に連載中
「東条碩夫の音楽巡礼記」