2017-08

4・28(月)ルートヴィヒ・チェンバー・プレイヤーズ

    めぐろパーシモンホール大ホール  7時

 これはシュトゥットガルト放送響のメンバーを中心に、2013年に結成されたアンサンブル。
 ヤニス・リーバルディス(ヴィオラ)、幣隆太朗(コントラバス)、ディルク・アルトマン(クラリネット)、ハンノ・ドネヴェーグ(デンネヴェーグ? ファゴット)、ヴォルフガング・ヴィプフラー(ホルン)の同響メンバーのほか、ヴァイオリンの白井圭とチェロの横坂源が加わる。

 昨年、このメンバーが「東京・春・音楽祭」でベートーヴェンの「七重奏曲」を演奏した時(ただしヴィオラは川本嘉子だった)には、未だ「ルートヴィヒ云々」の団体名称は使っていなかったが、その際に「このアンサンブルを続けよう」とメンバー間で意見が一致し、ベートーヴェンに因んだその名称を使うことにした、とのことである。
 今日のプログラムの第2部にも、その記念すべきベートーヴェンの「七重奏曲変ホ長調」がおかれていて、これは本当に作品への愛情と共感があふれた、気持のいい演奏だった。

 第1部にはロッシーニの「セビリャの理髪師」序曲(七重奏編曲版)、ニールセンの五重奏曲「甲斐なきセレナード」、ブラームスの「3つの間奏曲 作品117」(七重奏編曲版)が演奏され、またアンコールにはリムスキー=コルサコフの「熊蜂の騎行」とブラームスの「間奏曲 作品118-2」が、いずれも編曲で演奏された。これらもすべて、実に雰囲気の豊かな演奏だった。

 えてして、ドイツのオケのメンバーがこういう曲をやると――たとえばベルリン・フィル・オクテットのように――がっちりと固めてはいるもののクソまじめな演奏になることが多いものだが、このルートヴィヒ・チェンバー・プレイヤーズの演奏には、真面目な中にも一種のくつろぎと明るさが感じられる。ロッシーニにしてもブラームスにしても、編曲版でありながらもオリジナルの作品のイメージがはっきりと蘇って来るといった、実に生き生きした情感が聞き取れるのである。
 そして、そのくつろぎ感を演奏の上でつくり出すのに、日本人の横坂と幣が極めて大きな役割を果たしているように感じられて、これまた愉しかった。

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