4・19(土)大友直人指揮 東京交響楽団
サントリーホール
最初に演奏された「レンダリング」は、本来は面白い曲である。
シューベルトがスケッチとしてだけ残している交響曲(あまりシューベルトらしからぬ音楽だが)に、ルチアーノ・ベリオが己のスタイルによる音楽を投入して組み合わせた、30分以上かかる大規模な作品だ。
シューベルトの音楽が進んでいるうちに、いつのまにかベリオの妖しい「現代音楽」がめらめらと紛れ込んできて、しばらくは怪奇妖艶な音楽が続き、やがて白昼夢から目覚めたようにスッとシューベルトに戻る。そのパターンが何度か繰り返されるのだが、起伏豊かに演奏すれば、パノラマか絵巻物のように、夢と現実、安息と不安、清純と魔性、といったものが交錯する、きわめて色彩に富む作品になるはずなのだが・・・・。
プログラム後半の最初は、エリック・シューマン(今年26歳、父はドイツ生まれ、母は日本人)がソロを弾いたブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番。何の衒いもない、率直で実に美しいヴァイオリンだ。比較的遅めのテンポで流麗に歌い上げる。この「なだらかさ」は、日本人音楽家の血を受け継いだものだろうか?
最後は「ローマの松」。ここで大友直人と東響はやっと本来の調子を出したようだ。見事なほどに耽美的な演奏だった「ジャニコロの松」では、特にクラリネット(首席奏者エマニュエル・ヌヴー)がすばらしかった。
最初に演奏された「レンダリング」は、本来は面白い曲である。
シューベルトがスケッチとしてだけ残している交響曲(あまりシューベルトらしからぬ音楽だが)に、ルチアーノ・ベリオが己のスタイルによる音楽を投入して組み合わせた、30分以上かかる大規模な作品だ。
シューベルトの音楽が進んでいるうちに、いつのまにかベリオの妖しい「現代音楽」がめらめらと紛れ込んできて、しばらくは怪奇妖艶な音楽が続き、やがて白昼夢から目覚めたようにスッとシューベルトに戻る。そのパターンが何度か繰り返されるのだが、起伏豊かに演奏すれば、パノラマか絵巻物のように、夢と現実、安息と不安、清純と魔性、といったものが交錯する、きわめて色彩に富む作品になるはずなのだが・・・・。
プログラム後半の最初は、エリック・シューマン(今年26歳、父はドイツ生まれ、母は日本人)がソロを弾いたブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番。何の衒いもない、率直で実に美しいヴァイオリンだ。比較的遅めのテンポで流麗に歌い上げる。この「なだらかさ」は、日本人音楽家の血を受け継いだものだろうか?
最後は「ローマの松」。ここで大友直人と東響はやっと本来の調子を出したようだ。見事なほどに耽美的な演奏だった「ジャニコロの松」では、特にクラリネット(首席奏者エマニュエル・ヌヴー)がすばらしかった。
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