2020-04

11・29(金)マイヤー指揮新日本フィル&藤村実穂子

   サントリーホール  7時15分

 クリストフ・ウルリヒ・マイヤーの客演指揮で、マルシュナーのオペラ「吸血鬼」序曲、同「ハンス・ハイリンク」より「ゲルトルートのモノローグ」、ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」の「前奏曲と愛の死」、ウェーバーの「オイリアンテ」序曲、マイヤー編のワーグナーの「パルジファル」組曲。

 プログラムは面白い。マルシュナーの作品など、ナマで聴く機会はほとんどないので、貴重な機会であった。
 「吸血鬼」序曲は別におどろおどろしい曲ではないが、ウェーバーの影響が非常に大きく、事前知識なしに聴いたら、ウェーバーの序曲のどれかだと錯覚するかもしれない。むしろ「ハンス・ハイリンク」のモノローグが、メロドラマと歌の形式で、如何にもドイツ・ロマン派らしい神秘性を感じさせる。ヴァイオリン群やフルート、オーボエが加わらぬ編成のオーケストラによる、暗い音色が不気味さを出す。

 クリストフ・ウルリヒ・マイヤーの指揮は、良く言えば直截なものだが、あまりに素っ気なく即物的に音楽を進めて行くので、プログラムの狙いたるドイツ・ロマン派の超自然的、夢幻的な色合いはほとんど浮き彫りにされなかったのではないか。とにかく、新日本フィルの演奏会が、今夜ほど白々として燃えない雰囲気に感じられたことはなかった。
 なお、マイヤーの編んだ「パルジファル」組曲は、50分ほどの長さで、第1幕前奏曲、「場面転換の音楽」、「クンドリの歌」、第3幕前奏曲、場面転換の音楽、終場の音楽、という組み合わせである。各曲の間には、特に接続の編曲はない。

 藤村実穂子は、その「ハンス・ハイリンク」と、「愛の死」、それに「パルジファル」組曲に織り込まれたクンドリの歌(第2幕)を歌ってくれた。
 最初の2曲は、もちろん非凡な歌唱ではあるものの、マイヤーの何か無表情で不愛想な音楽づくりに足を引っ張られたか、オーケストラへの「嵌り」も今一つ。彼女らしい深みのある壮大な表現があまり感じられなかったのが残念だ。
 クンドリの歌にいたって、彼女の強靭な力と気品と、とてつもなく壮大で陰翳の濃い表現力がやっと全開したような感。バイロイトで劇場の空気をびりびりと揺るがせたあの声の凄さと、あの祝祭で主役を張った彼女の実力が那辺にあるかが漸く聴衆に示されたといえようが、――しかし、もし指揮者に人を得れば、彼女の凄さはこの程度に収まらなかったはずである。

コメント

たとえば。
慎ましくも瀟洒な佇まいの料理屋において味噌ラーメン(例)を求め、それに対応してもらえなかったからといって、ただその1点のみを根拠にその店の能力を低く見積もり、更にそれを世間に吹聴する人はまずいないと思う。

でも、トーキョークラシック村ではむしろそれが常識みたいだ。
この村に足しげく通うようになって4年目になるけれど、こればかりは強烈な違和感を覚え続けている。

このオーケストラの慎ましくも瀟洒なサウンドを好む者として、演奏会後の人様の感想を眺めるにつけ最近良く思うことがある。

いっそ新日フィルは、その特性と美点に見合った看板を掲げてしまったらどうかと。
即ち「カンマーフィル」「チェンバーオーケストラ」と名乗ってしまえばと。
ブレーメンやMCOと比較されてあれこれ言われることは避けられないにしても、少なくとも「バイロイト味(イメージ)」や「ドイツ重厚味(イメージ)」を勝手に期待された挙句に「薄い」「軽い」「気が入っていない」「白々」などと言われ倒すケースは激減するに違いない。

この日に関して言えば、アルミンク氏が抜けた後、もう二度と聴けないだろうと覚悟していたサウンドに不意打ちされて涙腺が崩れた。
久々に「平常時」の新日フィルを聴いたという気がした。
草が好きなのに無理やり肉を食べさせられている感じや、
ハイプレッシャーの下での緊張も委縮も疲弊もなかった。
特に木管金管の方々は、いつになく自然に呼吸されているように見えた。

演奏会そのものも「ドイツ音楽の真髄」などという大仰なコピーとは真逆の、むしろリーダーアーベントに近い趣に仕上がっていたと思う。
もう少し耽美なニュアンスがあれば更に良かったのかも。

この指揮者、彼女の発案だったそうですよ、彼女のエッセイによると。。。(笑)
彼女の不調は、他の理由があったのでは。。(次へ笑)
nihonnjinnmuraは、単純!!ブスイコール性格良いとは。。爺さんナキゴは、彼女は、バイロイトは、無縁…気品デスカ。。。。。以前、アベサンガ、インターネットで、コメントしたことで
民主党の細川氏が反論したこと。。アベシハ、相手の裏を知ってイタトイウコウ。。腹が立って、コメントしたんでは。。。オソレオオクテモ、今のワタクシと同じ心境(笑)。。。小物の細川氏は、それが見えなかったということ。。。。。私、アベシュショウと同じ、天秤座です。(笑)でも、東条さん、尊敬しております。ドイツの日本人指揮者、取材してくださいね。彼は、おお化けすると思います。おおえんしてください!!!

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://concertdiary.blog118.fc2.com/tb.php/1790-e7b48713
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

























Since
September 13, 2007

これまでの来訪者数

最近の記事

お知らせ

●2007年7月以前のArchivesを順次、アップロード中です。併せてご覧下さい。
2007年7月
2007年6月
2007年5月
2007年4月
2007年3月
2006年8月
2006年7月

Category

ブログ内検索

プロフィール

リンク

News   

雑誌 モーストリー・クラシック に連載中
「東条碩夫の音楽巡礼記」