2019-05

11・6(水)東日本大震災追悼公演 ヴェルディ:「レクイエム」

   サントリーホール  7時

 これはサントリーホール主催の公演。「東日本大震災追悼」と名がついているのは、7日にも福島の郡山で「“音楽都市こおりやま”市民音楽祭」の主催により公演が行なわれるためである。

 ニコラ・ルイゾッティ指揮の東京フィルと藤原歌劇団合唱部、アイノア・アルテータ(ソプラノ)、マーガレット・メッザカッパ(アルト)、フランチェスコ・デムーロ(テノール)、フェルッチョ・フルラネット(バス)が出演。
 なお合唱指揮を受け持ったのはジュゼッペ・サッバティーニ。テノール歌手を引退した今は、指揮者、合唱指導者、コンクール審査員などで活躍しているが、顔を見ると、何となく懐かしい。

 ニコラ・ルイゾッティが、速いテンポで指揮をした。演奏時間も正味81分・・・・といったところか。
 テンポが速いだけでなく、リズムも切れ味鋭く、たたきつけるように激しく、まさに嵐のような「レクイエム」となった。「怒りの日」の一部分や「サンクトゥス」などで、終結個所を激烈にスパッと切るところなど、小気味よいと言えば言えぬこともないが、他方、味も素っ気もない、という感もある。
 「その時、哀れな私は何と言えばよいのか?」と女声が歌い出す前の木管のフレーズなどでは、もう少し情感を籠めた音楽であってもいいのではないか? 

 緩やかなテンポの個所では、それなりにヴェルディらしい美しいカンタービレも聴かれたものの、全体としては畳み込むような、エネルギー性を優先した演奏であり、それは「祈り」というよりも「闘い」のレクイエムであった。
 好みはともかく、ルイゾッティの意気込んだ感性が微笑ましい。

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