2019-11

10・28(月)ジョン・ウィリアムス ギター・コンサート

   白寿ホール  7時

 何年か前の来日の時、確か東京文化会館大ホールでだったと思うが、PAを使って演奏していたジョン・ウィリアムスに向かい、客席から若い人が、「マエストロ、PAなしでやっていただけませんか」と呼びかけた。周囲からは賛同の大きな拍手が起こったが、ウィリアムスは「ホールが大きいから・・・・」とか何とか、ボソッと答えただけで、客の求めには応じなかった、ということがあった。

 こんなことをふと思い出したのは、この響きの良い中規模の大きさの白寿ホールで、ナマ音で聴く彼のギターの音がいかに豊かなふくらみのある響きにあふれ、しかも毅然として明晰な美しさを備えているかに、改めて、それも久しぶりに魅了されたからである(――本当にPAは使っていなかったでしょうね。もし見えないマイク?で客席後方に音を流していたなどということがあったら、話は滅茶苦茶になる)。

 プログラムは、バッハの「リュート組曲第4番」(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番)に始まって、フレデリック・ハンド、グレイム・ケーン、スティーヴン・ゴスなどの作品から、アルベニスの「アストゥリアス」、タレガの「アルハンブラの思い出」など有名な小品も含め、彼の自作、バリオス、イグナシオ・フィゲレード、アントニオ・カリージョ、ベニト・カノニコなどの小品にいたる構成を採っていた。

 これほど息づかいの豊かな、人間の心のぬくもりを感じさせる演奏は、まさにジョン・ウィリアムスのみが成せる業であろう。
 漏れ聞くところによると、72歳の彼はもう外国ツァーはやらないかもしれない・・・・したがって来日もこれが最後になるかもしれない、ということであったが、定かではない。もし最後の来日であるとすれば、今回のツァーの最終公演たる今夜が、日本でのお別れ演奏会ということになるのかもしれない。

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