2019-07

4・6(日)本名徹次指揮オーケストラ・ニッポニカ
日本の交響作品選集

  紀尾井ホール

 当初の予定では準・メルクルとN響の定期を聴きに行くつもりだったが、オーケストラ・ニッポニカの定期のプログラムを見ると、これを聞きのがせばもう二度と機会はなさそうなものばかりが並んでいるので、NHKホールでなく、紀尾井ホールへ足を運ぶことにした。メルクルとN響は、12日に「虎狩交響曲」を聴くことにしている。

 オーケストラ・ニッポニカは、2002年に創立されたアマチュア・オーケストラで、音楽監督は本名徹次、日本の交響的作品ばかりを取り上げるという個性的な活動を続けている。このような地道な業績がもっと広く注目されればいいのだが。

 今日の曲目は、金井喜久子の「梯梧の花咲く琉球」、平尾貴四男の「古代讃歌」、深井史郎の交響的映像「ジャワの唄声」、松平頼則の「南部子守唄を主題とするピアノとオルケストルの為の変奏曲」、橋本國彦の「感傷的諧謔」、山田和男(一雄)の大管弦楽の為の交響的「木曾」・・・・といった具合に、1928年から1946年の間に作曲されたものを組み合わせている。
 これらは沖縄あるいは日本本土の民謡的な旋律を取り入れた作品ばかりで、そこでは第2次大戦前のわが国の先達たちが日本音楽の精神を西洋音楽の形式と合体させるために試みたさまざまな手法を聴くことができる。
 金井の作品以外はすべて大戦前あるいは大戦中のもの。国威発揚時代のわが国の作曲家の姿勢がしのばれるのも興味深い。一方、沖縄民謡を取り入れたこの曲を金井が書いたのが、太平洋戦争で同地が大打撃を受けた直後の時代であったことも意味深い。
 本名とオーケストラの熱演も含め、意義のある演奏会であった。

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