2019-07

10・4(金)アンドルー・デイヴィス指揮BBC交響楽団

   横浜みなとみらいホール  7時

 アジア・ツァー(カタール、日本、韓国、台湾)の一環として来日。今回は横浜と豊田だけの公演なる由。
 東京公演がなかったせいか、何となく目立たない来日のように感じられたが、それでも、そこそこ客は入っていた。BBC放送のライヴ中継(録音?)が入っていたので、みんな本気になって演奏しただろう。

 指揮はこのオケと切っても切れぬイメージの、にこやかで陽気なアンドルー・デイヴィスだが、彼は既に首席を退き、このオケの桂冠指揮者となっている。ちなみに現在の首席指揮者はサカリ・オラモ。桂冠指揮者には他にイルジ・ビエロフラーヴェクがいる。

 プログラムは、エルガーの「威風堂々 第1番」で始まり、神尾真由子をソリストに迎えたモーツァルトの「ヴァイオリン協奏曲第5番」、ヴォーン・ウィリアムズの第2交響曲「ロンドン交響曲」と続く。アンコールはストコフスキー編曲によるパーセルの「ダイドーとイーニアス」からの「ダイドーの嘆き」、ブリテンの「ピーター・グライムズ」の間奏曲「嵐」。

 何といっても貴重なのは、「ロンドン交響曲」だ。わが国ではこんな曲が演奏会のプログラムに載るのはそれこそ十年に一度、の類であろう。私もナマで聴くのは初めてだ(――などと書いた後で、いろいろな方から「昔やってるぞ」と言われ、そういえばかなり前、コンサートで聴いたことが2度くらいあるわい、と思い出した。ドジな話だ)。しかしとにかく、今回はよくぞやってくれた、と思う。
 ビッグベンの調べ、日本のお囃子に似たフシ、「オペラ座の怪人」そっくりの主題など、ニヤリとさせられるところもあるし、ショスタコーヴィチの交響曲「1905年」の先駆のような構築も聞かれるし、意外に楽しめるのではないかという気もするのだが・・・・。最後の美しい静かな和音がゆっくりと響いているさなかに席を立ち、音を立てて出て行こうとした人の気が知れない。

 もし日本でヴォーン・ウィリアムズの交響曲ツィクルスなんてのを開催したら、いったいどのくらいのお客さんが来るのかな、などと一瞬考えて苦笑してしまう。

コメント

昨日聴きました。

満を持して横浜公演聴いてきました。このコンビでの来日は確か約10年前。サントリー公演がありましたが、やはり当時も「ロンドンシンフォニー」でした。
やはりBBC響には、サー・アンドリューが一番フィットするような気がします。BBCのオケらしい、快活に良く鳴らせつつも、幾分渋い金管の音が印象的でした。もっと数多く来日していいコンビだと、昨日確信した次第です。

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「ロンドン」聞いてきました

ボーン・ウィリアムズの美しいこと。とくに2楽章はためいきの出るような世界でした。

それにしても、終了する何秒かの静寂を邪魔した人、許せません!!足音をひびかせて出て行った人です!!

ラスト寸前の退場した方々。ご年配の方々でしたね。今回のコンサートはみなとみらい単発ということで、楽章間にも拍手をしそうな空気があったことを考えると、おそらくコンサートにあまりいらしたことのない方々も多かったと推測します。
個人的には、これがサントリー公演であればそうはならなかったのかな?と。
私も残念ではありました。

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