2017-08

9・8(日)シルヴァン・カンブルラン指揮読売日本交響楽団「春」

    東京芸術劇場  2時

 ドビュッシーの「春のロンド」、シューマンの交響曲第1番「春」、ストラヴィンスキーの「春の祭典」。
 眼目はやはり、今年が世界初演100年にあたる「春の祭典」だろう。今年中にどうしてもやりたい、ならば季節外れでも「春」の特集で――ということか。

 ドビュッシーは、予想外にいかつい表情のまま過ぎて行った。
 シューマンはブリリアントに開始されたが、これも意外に剛直壮大、まるで後期ロマン派の作品かと思えるような、些か肥大に過ぎる構築の演奏になった。私の好みからすれば、こういう演奏はシューマンの交響曲にしてはあまりにも大仰過ぎないかな、という気も・・・・カンブルランもこういうアプローチを採ることがあるのか、と、ちょっと驚く。

 「春の祭典」も豪壮で重厚、どっしりした風格が際立った演奏。
 それが野性的な舞踏の興奮の表現ではないとしたら、もしかしてそれは、ロラン=マニュエルが「音楽のたのしみ」(吉田秀和訳、白水社≫の中で引用しているランボーの「ファンタスム」――「表現」するのではなく「代表」する心象の、音への置き換え――か。カンブルランに尋ねたわけではないから、その本来の意図は知らないけれども。

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