2020-05

6・23(日)ミヒャエル・ザンデルリンク指揮
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団

   所沢市民文化センター ミューズ アークホール  3時

 拙宅のある世田谷区の大井町線沿線の駅と、ホールのある埼玉県の西武新宿線の航空公園駅とを往復するのは、行き慣れない場所だけに、私には大阪との往復よりもヘヴィに感じられる。
 副都心線を通じて東横線と西武池袋線が繋がったから、ずいぶん便利にはなったが、それでも自由ヶ丘・所沢間を「駅探」で調べて特急で行っても50分かかったし、帰りは待ち合わせや乗り換えを繰り返しつつ途中で特急を捉まえたものの結局は80分近くかかったし、・・・・昨日の今日だから、結構くたびれる。しかし、今回ドレスデン・フィルを聴く機会は、今日の所沢しかなかったのである。

 ミヒャエル・ザンデルリンクは、名指揮者クルト・ザンデルリンクの子息の一人。最初はチェリストとして活動を開始、2001年に指揮者としての活動を開始、2011年秋のシーズンから同オケの首席指揮者を務めている人だ。

 今日のプログラム――ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」と第5番「運命」を聴いた範囲では、この伝統豊かなオーケストラに良きドイツの地方色豊かな陰影のある音色を残しつつ、現代的な明晰なカラーを持ち込んで、新時代の個性を確立しようとしているように思われる。
 基本的には殊更にテンポを動かすなどの奇を衒った手法は採らず、「まっとうな」路線を歩む指揮者だが、時にデュナーミクの面でさり気なく細かい演出を試みることもあり、また第4楽章最後のプレストに入った個所での弦にはオヤと驚くほどの不思議な音色を醸し出させるなど、意外に曲者めいたテも使うこともある。指揮の経験を積み、オケとの呼吸も合ってくれば、面白いことになる可能性はあるだろう。

 ドレスデン・フィルは、技術的にはあまり上手くはないが、何といってもお国ものの味は強みだ。
 アンコールに演奏されたのは、ベートーヴェンのピアノ曲「失われた小銭への怒り」をギースベルト・ネーターGiesbert Noetherが管弦楽に編曲した面白い版。

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