2020-04

6・10(月)フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮シャンゼリゼ管弦楽団

   東京文化会館大ホール  7時

 モーツァルト好きがどっと集まった、という感の東京文化会館大ホール、超満員(少なくともそれに近い入り)の、熱気に満ちた会場である。5階席までぎっしり詰まった客席を下から見上げると、このホール、何となく凄く感じられる。

 ヘレヴェッヘとシャンゼリゼ管、今回は福岡(5日)、西宮、茅ケ崎、所沢と公演を重ねて、今夜が5回目、最終公演だ。
 プログラムは、前半にモーツァルトの交響曲「プラハ」、そのあとにアンコールとして、他の会場で組まれていた交響曲「ジュピター」の第4楽章。後半は全プログラム共通の「レクイエム」(ジュスマイヤー版)が演奏され、アンコールとして「アヴェ・ヴェルム・コルプス」が付け加えられた。
 協演は、合唱がコレギウム・ヴォカーレ・ゲント、声楽ソリストはスンハエ・イム(ソプラノ)、クリスティナ・ハマルストレム(アルト)、ベンジャミン・ヒューレット(テノール)、ヨハネス・ヴァイザー(バリトン)。

 ヘレヴェッヘ、例のごとく明快な指揮で、音楽のスケールが大きく、しかもヒューマンな温かさを感じさせる。2管編成(トロンボーンはもちろん3本)に、メンバー表によれば8・8・6・5・4の編成による弦――というオーケストラが、実に堂々たる響きを以って、満員で「音が吸われる傾向のある」このホールをさえ、たっぷりと満たす。
 特に「レクイエム」では、絶えず弦につけられる強いリズミカルなアクセントが、この曲にメリハリのある構築を与え、「怒りの日」などではデモーニッシュな力さえ生み出していた。合唱はいうまでもなく、4人のソリストも清澄な祈りの歌を聴かせてくれた。

 モーツァルトの音楽の素晴らしさ、演奏の良さ、・・・・温かい気持に満たされて席を立つことができた、稀有なコンサートの一つ。

コメント

偉い評論家に言うのも失礼だが、同感です。

前半で「ジュピター」の4楽章をアンコールとは!私は他の会場で聞きましたが、アンコールは「アヴェ・ヴェルム・コルプス」のみでした。全体的にとてもすばらしく、会場も盛り上がりました。胸にじーんとこみあげてくるものがありました。ヘレヴェッヘとコレギウム・ヴォカーレは一昨年、バッハのロ短調ミサで来日する予定だったのに、キャンセルになってしまい残念に思っていましたが、今回モーツァルトで来日。うれしかったです。マエストロ・ヘレヴェッヘはこの後、読響に初登場するのですね。とても楽しみです。

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