2020-04

3・13(水)ミハイル・プレトニョフ指揮東京フィルハーモニー交響楽団

   サントリーホール  7時

 ラフマニノフが2曲。ピアノ協奏曲第2番と、交響曲第2番。

 協奏曲では小川典子がソリストだったが、何せプレトニョフが悠然たる不動のテンポを採り、ソリストがどんなに興に乗ってテンポを解放しようとしても、委細構わず悠々と・・・・とまあ、そんな風に聞こえてしまったのだが如何なものか。
 元(?)大ピアニストのプレトニョフがピアノ・コンチェルトの指揮をする時に何を考えているのか知る由もないが、とにかくこの場合は、ドミンゴがオペラの指揮をする時とはだいぶ違うようである。小川典子としては随分やりにくかったのではなかろうか、と、休憩時間にわれわれ雀どもはロビーで勝手なことをさえずった次第。

 しかし、後半の「第2番」では、プレトニョフもさすが、と言っていい見事な指揮だった。1ヶ月前に聴いたばかりのネゼ=セガンとロッテルダム・フィルの、あのすすり泣くような名演とはまた違ったタイプで、こちらも好い。
 それはプレトニョフらしく、第3楽章のような叙情的な曲想においても過度に耽溺することはない指揮だが、厚みのある骨太な響きでたっぷりと感情をこめて歌い上げて行くあたり、ロシア人たる俺が考えるラフマニノフとはこういうものだ――という自信のようなものを感じさせる。第2楽章と第4楽章でも、オーケストラを存分に豪快に、重量感たっぷりに鳴り渡らせた。それに応えた東京フィルのエネルギーもなかなかのものであった。


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