2020-04

12・4(火)クリスチャン・ツィメルマン・ピアノ・リサイタル

   サントリーホール  7時

 2種類のプログラムで、ほぼ1ヵ月の間に12回の公演を行なっている名手クリスチャン・ツィメルマン。
 今夜はAプログラムで、ドビュッシーの「版画」と、「前奏曲集 第1巻」から6曲(「帆」「吟遊詩人」「雪の上の足跡」「亜麻色の髪の乙女」「沈める寺」「西風の見たもの」)、後半がシマノフスキの「9つの前奏曲」作品1からと、ブラームスの「ソナタ第2番」。

 圧巻はやはり、これまでの来日演奏会におけると同様、シマノフスキの作品だった。
 シマノフスキは、正直なところ私個人としては、ふだんはさほど興味を惹かない作曲家なのだが、しかしツィメルマンの演奏で聴くと、彼の作品が、恰も宝石のような輝く光を放ちはじめる・・・・そして、何か不思議な懐かしさの深淵の中へ強い力で引き込まれるような感覚を呼び起こすのである。至福の時間だ。

 その叙情的な陶酔感が、ブラームスの激しい第2ソナタで劇的に破られる瞬間も、実に衝撃的である。こういう見事な対比に心を揺さぶられる快感は、ナマのコンサートならではものだろう。前半のドビュッシーも、静謐な、しかも濃密な美しさで愉しめた。
 アンコールは無し。

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